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【ゴルフジム】「40~60ヤードの距離感が合いません。“飛ばさない”ように打つにはどうすれば?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「40~60ヤードの距離感が合わない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」の資格を持つ。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「maimai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「40~60Yの距離感が合いません」

●和田類さん(46歳/身長187cm/ゴルフ歴15年/ベストスコア87/平均スコア100)
60ヤード以内のスウィングとしては振り幅が大きく、リストコックも大きい。この打ち方のまま「飛ばさない」ようにするには、スウィングをゆっくりにする必要があるため、インパクト時点での打点やヘッドスピードが安定しづらい

和田 ポンと上げて止まる球を打ちたいと思うんですが、そうするとトップが多くなる気がします。

吉本 テークバックサイドでひじや手首を使って、小さいアークでヘッドを動かしている印象です。右ひじは軽く伸ばしたままテークバックするイメージのほうが、手(ヘッド)が遠くに上がってアークが大きくなるので、インパクトゾーンの軌道がゆるやかになります。たとえば、右手1本でゆっくり大きくクラブを振ると、この感覚がわかりやすいと思います。

和田 ひじや手首を使うと、ヘッドがドンッと落ちてしまうのがわかります。

ひじや手首の関節を使いすぎています

テークバックで早めに右ひじをたたんで、ヘッドを上方向に持ち上げて(あるいは背中側に引いて)しまうと、相対的にヘッドの運動量が上がってしまうので「飛びすぎ」を招きやすい。短い距離ほど、ひじや手首などの関節の動きはなるべく抑えたい

吉本 アプローチで「飛ばさない」コツは、ヘッドの重さを感じながら、なるべく「等速」で振ることです。右手1本で、なおかつひじを軽く伸ばして振ると、ゆっくりのスピードでもヘッドの自然なリリースを感じやすいです。右片手の素振りを繰り返しながら、クラブの動きを邪魔しないように途中で左手を添えるように握ってやると、両手で振るときの左手の感覚もつかめます。

和田 今まで、インパクトでクラブを引っ張って(手元を引き付けて)しまっていたのがわかります。

吉本 ボールの先の地面をソールで削るようなイメージで振ると、最下点を左にずらせます。最下点を左にしようとすると、右ひじは伸ばす必要があるので、フォローで自然に右ひじの張り感が出て、スウィングにゆるみがなくなるんです。

これで解決!
「ひじや手首の動きを抑えて
ゆるやかなアークで振ろう」

右ひじを軽く伸ばして右手1本で振る

「飛ばしたくない」ショットでは、なるべくアークをゆるやかにして等速で振りたい。コツは右ひじを軽く伸ばして振ること。右手1本の素振りを繰り返して感覚をつかむ 

Point 1
手をなるべく遠くに上げる

テークバック初期は右ひじを「曲げない」意識を持ってクラブを上げていく。手とヘッドが遠くに上がるのを感じられればOK。その後は、距離に応じてひじが少しゆるんでもいい

Point 2
フォローでは右ひじの張りが必要

ボールより先に最下点を持っていくことで、クリーンなコンタクトが確保される。それには、ヘッドの重さを利用した自然なリリースが必須。結果、フォローで右ひじが伸びて「張り感」が出る

Drill
右手スウィングにそっと左手を添える

右手1本の素振りを繰り返しながら、ダウンスウィングの途中で左手を添えてみる。右手のグリップごと軽く握ると、クラブの動きを邪魔せずに振る感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月22日号より

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