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【方向性】宮本勝昌のフェアウェイが狭い時の「曲げないドライバー」。5打は変わる(後編)

前編では絶対曲げないためには、大きくゆっくり振るのが効果的だと説明しました。今回は球筋(土ドローとフェード)を打ち分けて攻略する、上級者のウラ技を宮本勝昌プロお教えします!

空間を利用したティアップ術。逆球率が下がる

フェードの人は右端にティアップするとフェアウェイを広く使えるという教えがあるけど、宮本プロもフェードを打つために右端に立つことが多いという。

宮本 右端に立って斜めに構えると、体の左側(背中側)の空間が広くなります。それによって体を回していきやすくなってフェードが出るんです。左がOBで絶対にフェードを打ちたいときなどに活用できます。

●フェードを打ちたいなら右端にティアップ
●ドローを打ちたいなら左端にティアップ

── ということは、ドローが打ちたいときは左端にティアップする?

宮本 左端に立つと今度は左側(背中側)に空間がなくなって圧迫感があるから、体が開かなくなるんです。だから球をしっかりつかまえられますよ。

【フェードが出る理由】左サイドが広くなって体が回りやすい
体の左側が広いから、腰をしっかりと切っていきやすくなってフェードが打てる。ただし、フェースが開いてしまうと大きくスライスしてしまうので注意しよう。

【ドローが打ちやすい理由】“左のカベ”ができて球がつまかる
左端に立つと林の圧迫感で体が開きにくくなり、“左のカベ”が自然に生まれる。軌道がインサイドアウトになりやすくフェースが返ってくれて、ドローが打ちやすくなる。

左右とも危険な狭いホールは、ティを飛ばさない意識で振る

高低差100メートルの打ち下ろし、小田原城CC10番のパー4

宮本 ティを残すように打てば曲がらないライナーボールが打てます。このときゆっくり大きく振るのは絶対条件ですよ。ボールの真横から入れていき、低く長く振り抜くのがポイントです。

ティを低くするとヘッドが上から入って吹け上がりやすいから、ティの高さは変えない。ティを打たないように
横からボールだけを払い打つと、低く伸びる球になる

【ポイント①】グリップを短く持つだけでも球は低くなる
短く持つと球が低くなるし、振りやすさによってミート率も上がってくれるから、狭いホールでは絶対に短く持ったほうがいい。

【ポイント②】ダウンブローもアッパーブローも球が曲がるリスクが高い
低く打ち出そうとすると軌道はダウンブローになって反対に吹け球になりやすい。アッパーブローは打ち出しが高くなって曲がるリスクがある。

上から打つと危険です

EDIT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara

月刊GD2019年5月号より

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