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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.165「自分に合ったウェッジ使ってますか?」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

>>前回のお話はこちら

みなさんが使っているSWのロフトは何度? ネック形状はどんな?

ボクは59度のセミグース。本来は58度なんだけど、それだとフルショットで95Yと、ちょっと飛びすぎるので、1度寝かせて59度にしている。そうするとフルショットで90Yぐらい。バックスピンもかかりすぎないし、ボクのスウィングには、これが理想。ちなみに、ほかのウェッジも52度は53度に、44度は45度に。1度ずつ寝かせている。

まぁ、それはさすがにマニアックすぎるかもしれないけど、自分のSWのネック形状くらいは見極めておく必要はあるかな。寄せにおいてはネック形状がかなり重要なんだ。グースかストレートか、これはまったく別物といっても過言ではない。基本的に上から打ち込むタイプで、転がしを多用したいならグース系、ターフをとらずシャローに打つ人で、上げたいならストレート系が合ってるかな。ストレート系で転がそうとすると刃が先に地面に当たっちゃってチャックリのミスが出やすい。

その点、グースは刃が遅れて入ってくるし、ソールが若干丸くなってるから、少々深く入ってもOK。ストレートネックのチッパーがないのは、そういう理由。グースはダサいって言うなら、セミグースっていうのもアリだよ。というか、ダサいとか、カッコいいとか、そんなこだわりは捨てたほうがいい。そもそも、他人のウェッジがどんなネック形状かなんて、見てないって。見たとしても、翌日には忘れてるし。よって、見えは必要なし。


また、SWのフルショットをする場面は、1ラウンドで何度も出てこないけど、ゴルフで80Y以内はめちゃくちゃ大事だから、自身のSWのフルショットが何ヤードか知っておくべき。これ、意外と知らない人多いんだよね。ていうか、正確には、知ったつもりでいる人が多い。

「58度のSWで、フルショット80Y」って言う人が、実際には70Yだとする。そうすると、ピンまで80Yの場合、SWのフルショットでちょうどいいって思うでしょ。でも、実際には70Yしか飛ばないので、手前のバンカーに入っちゃったりする。そんなミスもフルショットの距離を把握しておけば、減らせるしね。

ところが、SWのフルショットを練習している人って、あんまりいないよね。悪いことは言わん。次に練習場に行ったときに、必ずSWのフルショットの飛距離を検証してみて。「SWのフルショットは難しい」っていう意見もある。でも、よく考えてみて。パターを除いたクラブの中で、一番短くて、一番ロフトが多いクラブだよ。ボクは45インチでロフト9度の1Wのほうが、どう考えても難しいと思う。SWが当たらないのに、1Wが当たるわけない。

おっと。ボクはウェッジの話が大好きなので、ついつい熱くなっちゃった。でも、とても大切だと思うので、ぜひぜひ自分のウェッジにまつわるあれこれ、チェックしてみて!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年8月11日号より