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【ゴルフジム】「ドライバーが思ったところに飛ばなくなってきた。スウィング軌道を安定させるには?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの球筋が安定しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ダイナミックゴルフ千葉

教える人/齊藤かおり

さいとうかおり。岩手県出身。29歳でゴルフを始め、20年、米LPGAティーチング資格A級を取得。ドラコン競技で342ヤードの日本記録を達成し、世界大会にも出場。ドラコン日本大会10勝。「PASSION GOLF」主宰

<今週のお悩み>
「ドライバーの球筋が
安定しません」

江澤儀坦さん(78歳/身長178cm/ゴルフ歴65年/HC28/ベストスコア67/平均スコア100)
ダウンスウィング後半で手元がインサイドに動いている(カット軌道)。また、体の回転と手の運動量のバランスが悪く、やや手の動きのほうが大きい。体幹を使って打つには、始動の時点からその意識を持つことが必要

江澤 ドライバーが思ったところに飛ばなくなってきました。

齊藤 テークバックを手で上げている感じが少しあります。ヘッドがインサイドに入って、トップで逆ループして外から下りてきていますね。もう少し、足と体幹を使って上げられるといいのですが……。

江澤 足を使う感覚が最近はなかなかつかめなくなってきているんです。

齊藤 では、フォローの位置にクラブを出してもらえますか。それを私が引っ張りますから、頑張って引っ張り返してみてください。そうすると、勝手に足とお腹に力が入りますよね?

江澤 確かに。

齊藤 そうしたら、私は手を放すので、その勢いのままテークバックしてみてください。

クラブが切り返しで逆ループしています

インに引く反動で外から下りやすい
テークバックでヘッドをインに引きすぎると、切り返しでクラブが逆ループ(イン>アウト)して、ダウンスウィングは外から下りてしまう。ヘッドを飛球線後方に真っすぐ「投げる」ように上げられると、切り返しのループが正常になり、自然にインから下ろしやすくなる

江澤 飛球線後方に、真っすぐ大きく上がります。

齊藤 それだと、トップでのループが最初とは逆になって、プレーン上に引き下ろしやすくなるはずです。

江澤 クラブの勢いを利用して上げるとテークバックの軌道がいつも同じになりますし、下ろすときも同じ軌道を通る感じがします。

齊藤 ダウンスウィングの軌道は、右手だけでクラブを振るとわかりやすいです。右手1本だと、クラブの重さを「支えながら」じゃないと振れない(両手だとクラブの重さに関係なく自由に動かせてしまう)ので、軌道が一定になります。

江澤 支えながら下ろすと、リリースが始まるタイミングもつかみやすいです。

これで解決!
「始動から足を意識して 
手を使いすぎずに振ろう」

最初にターゲット方向にヘッドを振り出し、そこから巻き戻す勢いを使ってテークバックすると、手で上げる形になりにくい。さらに、誰かにクラブを引っ張ってもらうと、足、体幹で引っ張り返す要領でテークバックする感覚がわかる

Point
ヘッドの重さで自然にリリース

ダウンスウィング中に右手でクラブの重さを「支えながら」下ろせると、ある地点でヘッドが勝手にリリースし始める感覚もわかる。このタイミングが一定だと、インパクトでしっかり「叩ける」

Drill
右手1本でボールを打つ

ドライバーを右手で持ち、クオータースウィング程度の振り幅でボールを打つ。スウィング中にクラブの重さを感じやすくなるので、クラブの「動きたい方向」を邪魔せずに振れる

週刊ゴルフダイジェスト2025年3月11日号より

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