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【ゴルフジム】「ドライバーのミート率が悪い。再現性を上げるには?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーが安定せず球が曲がる」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

教える人/上野雄太

うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

<今週のお悩み>
「ドライバーのミート率が低く
ボールが曲がります」

●馬詰和比古さん(44歳/身長173㎝/ゴルフ歴15年/HC16/ベストスコア84/平均スコア94)
ダウンスウィングで、腰が前に出る形で上体の前傾角が起き上がっているため、ヘッドが地面まで下がり切っていない。最下点の位置が一定になりづらいので、入射角、打点とも安定せず様々なミスが出る可能性がある。また、インパクト効率が悪いので飛距離もロスしやすい。

馬詰 ドライバーの当たり外れが大きいです。

上野 ちょっと試してほしいんですが、ヘッドでマットを「こする」ことを意識して素振りしてみてもらえますか。

馬詰 あれ、うまくこすれないです。

上野 つまり、ヘッドが最下点まで下り切っていないということなんですね。どうしてそうなるかというと、切り返し直後に上体の角度が腰から起き上がっているからです。切り返しのときには、「丹田」(へその下あたり)にぐっと力を入れて、起き上がろうとする上体を押さえ込む意識が必要です。

馬詰 力を入れないと、簡単に前に出ちゃうのがわかりますね。

上野 そもそもアドレスで骨盤を前に傾けて構えることが大事なんですが、丹田に力を入れることで、骨盤の傾きを維持できるわけです。そうすると、クラブを下向きに振りやすくなります。アドレスで普段のボール位置から、ボール2個分後ろにヘッドをセットして、その部分の芝をこすってから球を打つようなイメージで打つと、当たりが厚くなると思います。

インパクトゾーンでヘッドが芝に触れていません

切り返し直後に腰が前に出ると、前傾角が起きてスウィングの支点が上ずれしてしまう。また、右肩を下げてしまうと、プレーンが右向きになりイン‐アウト軌道が強くなると同時に、過度なアッパー軌道になりやすくなる。

馬詰 芝をこするのが、意外に難しいです。

上野
 それはスウィングの出力が大きすぎて、ヘッドを感じられていないからです。最初に100%のスピード、次にその半分くらいのスピード、最後に最初と2番目の中間のスピードで素振りをして、最後の素振りの感覚で打つとヘッドを感じやすいです。

これで解決!
「“丹田”に力を入れ
 前傾角をキープして振ろう」

へその下に力を入れて切り返す

切り返しでは、へその下、いわゆる「丹田」に力を入れて、前に出ようとする腰を押さえ込む意識を持つ。ダウンスウィング初期に骨盤の前傾角が保たれることで、ヘッドがスムーズに下方向に動く。

Point
正しく骨盤を傾けて構える

アドレスではまず、ひざを伸ばしたまま尻を突き出して骨盤を前に傾ける。その後、バランスを取るのに必要最小限な分だけひざを曲げる。正しく構えると、腰から上がプレーンの傾き通りに動きやすくなる。

Drill 1
「直ドラ」でボールを打つ

通常よりボール2個分手前(ほぼスタンスの中央になるのが普通)にボールを置いて、マットから直接打つ。ヘッドを、しっかり最下点を通過させながら振る感覚が身につく。

Drill 2
出力を3段階に変えながら打つ

コースでは常に75%くらいの出力(スピード)で振るのがいい。最初に100%の出力で振り、次にその半分(50%)で振ることで、75%(最初と2番目の中間)がどのくらいの出力かがわかる。

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月25日・3月4日合併号より

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