【ゴルフジム】「ドライバーがヒールに当たるミスが多い。原因は?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーがヒールに当たりやすい」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター


教える人/上野雄太
うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属
<今週のお悩み>
「ドライバーがヒールに当たって
プッシュスライスになります」
●亀田真道さん(67歳/身長179㎝/ゴルフ歴10年/HC22/ベストスコア86/平均スコア95)
インパクト後に右ひじがしっかり伸びていて、ヘッドをイン‐アウトに振ろうとしているのがわかる(3~4コマ目)。ただし、イン‐アウトが強すぎると、インパクトゾーンでヘッドが体から遠ざかるため、ヒールに当たりやすくなる
亀田 ヒールに当たることが多くて……。
上野 腕を伸ばしてフォローをできるだけ大きくしようとしていますよね? その意識がちょっと過剰で、それでイン‐アウトの軌道が強くなりすぎています。
亀田 インパクトでヘッドが体から遠ざかるので、ヒールに当たるんですね。
上野 そういうことです。それと、アドレスで少し手元を前に出しすぎていますね。ハンドアップ気味に構える人に多いんですが、手元を前に出す(=ボールから離れて立つ)ほど、インパクトでも遠心力に負けてヘッドが体から遠くなりがちです。ライ角を変えないように気を付けながら、手元をほんの少し体に引き付けて構える(ヘッドがボールに届かなくなるので、その分、近づく)といいです。それで、フォローで手元を体から遠ざけるんじゃなくて、むしろ体に近づける感じで振ってみてください。
プロみたいなフォローを取ろうとしすぎです

連続写真で見たときに、トッププロのフォローが大きいのは、ヘッドスピードが速いために遠心力も大きくなるため。これを真似して、フォローで無理に手元を体から遠ざけるようなイメージで振ってしまうと、ヘッドがイン‐アウトに動きすぎてしまう
亀田 インパクト後にくるっと回る感覚が強くなりますね。ヘッドが自然にインサイドに抜けます。
上野 クラブを持たずに右手を振るとしたら、インパクトを過ぎたところから自然にひじが曲がって、左肩にタッチできると完璧です。それならヒールには当たりづらいはずです。
亀田 元々、ドライバーは引っかけが多かったので、左(インサイド)に振るのが怖くてどんどんイン‐アウトが強くなったんですが、右ひじに余裕があると、左に振っても引っかけにはならないんですね。
これで解決!
「無理にフォローを大きくせず
しっかりインに振り抜こう」

右手で左肩にタッチするイメージで振る
右手だけでスウィング動作を行い、フォローで左肩にタッチするイメージで右ひじを曲げながら体を回す。手元が体から遠くなりすぎず、フォローで自然に左に振る感覚がわかる

Point 1
インパクト後はヘッドがインに入る

スウィングの最下点はヘッドと体の「最遠点」でもある。ドライバーの場合、最下点をわずかに過ぎた地点でヒットするため、インパクトの時点でヘッドはすでにインに入って(戻って)いるのが正しい
Point 2
アドレスで手元を前に出しすぎない
手元を前に出して構えるほど(写真上)、遠心力でヘッドが体から遠ざかりやすい。ライ角が変わらないように手元を体に引き付け(写真下)、その分、ボールに近づいて構えると、遠心力の影響を受けにくくなる

Drill
壁に触れないように右手でスウィング

壁が自分の左側にくるようにして(右手を伸ばすとちょうど届く距離だけ離れる)、右手でスウィング動作を行う。右手が壁に触れないように振ると、フォローでの回転の仕方がイメージできる
週刊ゴルフダイジェスト2025年2月18日号より
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