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【読者記者】No.1894「ドライバーもアイアンも当たりが薄い。カット軌道を直すには?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「カット軌道で当たりが悪い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/honobo Golf

読者記者No.1894 坂井翔さん

●31歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/1年6カ月 ●ベストスコア/97 ●平均スコア/100 ●161㎝・55㎏ ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/井上靖

71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「八王子ニューゴルフ」、「honobo Golf」、「飛鳥ゴルフ練習場」、「相模川ゴルフガーデン」でレッスン中

坂井さんのお悩み
「カット軌道で当たりが悪い」


ドライバーもアイアンも芯に当たらないことが多いです。トップでシャフトがクロスしていてカット軌道なのが原因でしょうか?


トップで右ひじが大きく背中側に外れていて(2コマ目)、そこから体を開いて振っていくためクラブ軌道がアウト‐インになっている

坂井 ドライバーもアイアンも、芯に当たらなかったり、当たってもスライスすることが多いです。

井上 トップでシャフトがクロスして、ダウンスウィングの軌道がカットになっているのが一番の問題
ですね。でも実は、右ひじの使い方を少し変えると、どちらも一気に改善できるんですよ。

坂井 右ひじ、ですか?

井上 ではまず、トップまで上げて、そこで静止してみてください。右ひじはどこを指していますか?

坂井 背中のほうですね。

井上 それをゆっくり、地面に向くように動かしてみてください。そうすると、クロスしているシャフトがターゲットと平行な位置まで戻るのがわかると思います。

坂井 確かに。

井上 その位置からだと、クラブを自然にインから引き下ろせるので、芯に当たりやすいし、つかまり
もよくなるんですよ。

<問題点>
右ひじが背中側に外れる

テークバックの早い段階で右ひじが体から離れ、トップでは背中側に外れる形になっている。このためシャフトがクロスする

記者「シャフトクロスが直らないんです」
プロ「右ひじを下に向けるといい位置に上がります」

トップでシャフトがクロスするのは、左手首が甲側に強く折れている場合と、右ひじが浮いて外(背中側)を向いている場合があるが、坂井さんは後者。トップで右わきを締めて、右ひじが地面方向を向くように上げると、シャフトクロスが改善する

ひじが背中側にあると力が入りにくい

スウィング中に両ひじを体(の側面の中心線)より前に保つことで、十分なパワーの出力を確保できる

POINT 
右ひじを体の前側にキープする

右ひじを背中のほうに引くと左肩が深く入る感じがするが、上体の回転はさほど大きくなっていない。それより腕を体の前に保つメリットのほうが大きい

Drill 1
ひじの外からクラブを通して体を回す

右手でクラブを持ち、クラブで右ひじを押さえる形にして、左手でヘッド側を持つ(写真)。そのまま体を回すと、ひじが外を向かない

Drill 2
両腕の間にボールを挟んで打つ

バレーボールより少し小さい大きさのボールを、両腕の間に挟んだ状態でボールを打つ。両ひじを体の前側にキープして打つ感覚がわかる

両腕で挟んだボールを落とさずに打つ。
右ひじの使い方がわかってきた!

トップで右ひじが開かずに、地面方向を向くことでシャフトのポジションが改善した。また、右ひじが体から離れずにダウンスウィングできるので、クラブが自然にインサイドから下りるようになった

<取材後記>
力の入るひじのポジションがわかった
両腕にボールを挟んで打つドリルでは、普段、余計なところに力が入っていることを実感しました。それに、ひじの位置が適切だと、しっかりヘッドに力が伝わるのがわかりました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年3月号より