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【ゴルフジム】「肝心なところで引っかけが出てしまう。原因は?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「コースで引っかけのミスが出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/CAG(株)トラックマンショールーム

教える人/大和田紗羅

おおわださら。94年生まれ、福島県出身。JLPGAティーチングプロA級。2022年PLDA女子ドラコン世界選手権優勝。最長飛距離の公式記録は342ヤードを誇る

<今週のお悩み>
「肝心なところでよく引っかけます」

●構順子さん(ゴルフ歴11年/ベストスコア79/平均スコア87)
フェースを開いて上げて、閉じながら下ろすという動きがやや過剰になっている。タイミングがぴったり合った時はもちろん真っすぐ飛ぶが、体の動き(回転)と手の返しのバランスによっては左に飛んだり、あるいはダフったりする

 コースで肝心なときに引っかけが出るんです。

大和田 テークバックでフェースを開いて、ダウンスウィングで閉じるという動きが少し大きすぎる感じがします。自分で意識して開いたり閉じたりしなくても、体の回転で必要最小限のフェースローテーションは起きるので、まずは「手で何もしない」スウィングの感覚を身につけるといいですね。目安として、ハーフウェイバック(テークバックでクラブが概ね地面と平行になる地点)で、リーディングエッジが上体の前傾角度と同じになるように意識して上げてみてください。

 フェース面を意識するだけなのに、体幹部に勝手に力が入る感じがして、両腕の一体感もアップしますね。それに下半身が流れすぎないです。

フェースの開閉動作を使いすぎです

仮に手を使ったフェースローテーションをゼロに抑えたとしても、体の回転に伴ってフェースは自然に開いて(テークバック)、閉じる(ダウンスウィング~フォロー)。手によるフェース開閉が大きいほど、インパクト手前でのフェースの向きにむらが出やすい

大和田 テークバックでは、右ひざの角度を少し長めにキープする意識があってもいいです。切り返し以降は、今までより早く腰を回すイメージにしてみましょう。

 腰を早く回し始めるんですか? 頭ではわかりますけど、ちょっと感覚がつかみづらいです。

大和田
 ハーフウェイまでクラブを上げて静止、で、そこから反動をつけずにボールを打つ練習をすると、感覚がつかみやすいです。

 一旦止まって、切り返す! 自分が思っているよりだいぶ早く回さないとダメですね。

大和田 そのタイミングならフェースが返りすぎないので、引っかけも出づらいです。

これで解決!
「フェースの開閉を抑え
 切り返しは腰を早めに回そう」

Point 1
ハーフウェイバック時のフェース向きを意識

ハーフウェイバックまで上げたところで、フェース面が上体の角度と同じになっているのがスクエア。少なくともこの地点まではフェースを開く動作を使わずに上げたい

Point 2
トップで左手甲を空に向ける

ダウンスウィングでフェースが閉じた状態を長くするのであれば、トップでは左手甲を空に向けてフェースをクローズにするのがいい。そのままシンプルに下ろせば球がつかまる

Point 3
切り返しでは腰を先に回転

腰が回転し、それ以外の部分がすべて置き去りになるようなイメージで切り返す。体の回転が「主」で、腕の振りが「従」となり、フェースが閉じすぎることがなくなる

Drill
ハーフウェイで静止してから打つ

テークバックの途中で一旦静止し、フェースの向きなどを確認。そこから腰の回転をきっかけに切り返してボールを打つ。切り返しの際の正しい腰回転の感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2025年1月21日号より

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