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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.152「引っかけが止まらない!」そんな悩みを解消する超カンタン練習法

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

世の中、重苦しいムードだけど、ボクの周りは意外と明るい。ゴルフ熱は相変わらず高く、ボクのインスタグラムには毎日、多数の質問やらコメントが寄せられる。

先日は「引っかけが出だすと止まらなくなる。しかも、どのクラブを使っても。どうしたらいいですかー?」という悲痛な叫びがあった。

そうなのよ。一度出ると止まらなくなるのがシャンクとチーピン。もちろんシャンクも気持ち悪いけど、チーピンは距離が出るぶんOBもあるから、ミスショットのなかでも、トップクラスにタチが悪い。

原因は「腕の振りすぎ」によることが多い。体の回転よりも、腕の振りが強いとインパクトで腕が体を追い越しフェースが返ってしまう。まぁ、初級者の場合体が止まって手打ちになっているケースもあるだろうが、中級者以上だと、腕の振りすぎのほうが多いかな。

だったら、修正するのは簡単だ。そう、腕を振らなければいいのだ。

というわけで、冒頭の質問に対して、ボクは「腕を振らないように」と返信した。

もちろんまったく振らないとスウィングにならないので、正確には「腕の振りを抑える」かな。要するに、ダウンからインパクトにかけてつねに腕が体の正面にあればOK。そうすれば、フェースもかぶらず、ボールを左に巻き込むようなこともなくなるだろう。

なーんて、サラっと言ったけど実は「○○しろ」というのは意識しやすいけど「○○するな」っていうのは意外に意識しにくいんだよね。もともと、意図的に腕を振っていたならともかく、自然とそうなっていた場合どこをどう抑えていいのか見当もつかないだろう。

さて、みなさんはどうやったら腕の振りを抑えることができると思いますか? ひとつだけ、超簡単な方法があるんだけど、なんだと思う?

シンキングタイム!

正解を聞くのは簡単。でも、ラクして覚えたことって、すぐ忘れちゃうよね。だから、再び同じことを繰り返してしまう。だからちょっと考える。

そして、遊ぶつもりでやってみる! 上達するには、この作業はとても大切だと思っている。でも、ここであまり引っ張っても面白くないので、そろそろ、正解を発表します(笑)。

腕の振りを抑えたスウィングをするための方法、それは「番手を上げる」である。簡単でしょ。例えば8Iで打つ距離をUTで打つ。当然、思い切り振ったら大オーバーし、とんでもないことになる。それを頭が瞬時に判断し、反射的に腕の動きが抑えられる。

昔のクラブはつかまえる動きが必要だったけど、今のクラブはむしろ腕を振らないほうが真っすぐ打てる。それを実感すれば、だんだん腕と体が同調してバランスのよいスウィングになってくるはず。何はともあれ、引っかけを直すには「腕を振らない」こと。もし発症した場合は試してみて!

引っかけが出る原因は、腕を振りすぎているケースが多い。それを防ぐもっとも簡単な方法は、番手を上げること。自然と腕の動きを抑えられる


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年4月28日号より