【55歳・藤田寛之の大事】<ショット編>「ハンドファーストを“弱める”ことが課題です」
米シニアのツアーカードを手にし、2025年から本格参戦を決意した藤田寛之。並み居る世界の猛者たちと渡り合っていくうえで、重視していることとは?
PHOTO/Hiroaki Arihara、Takanori Miki、Getty Images THANKS/BKコーポレーション
●CONTENTS●
米シニア シード獲得の軌跡
<ショット編>課題はハンドファーストを弱めること
<フィジカル編>パフォーマンス維持の秘訣は「ヨガ」
<パット編>パターマット練がすべての基本
スウィングをマイナーチェンジ
来季、米シニアツアーに挑戦する藤田は、いま何を大事にしているのか? まずはずっと課題にしているショットについて聞いてみた。
「課題はグリーンを狙うショットです。昨年から海外シニアメジャーに出て感じていることでもありますが、ボクのボールだとグリーンで止められないんです。その原因はハンドファーストが強すぎるからです。ハンドファーストが強いほど、ロフトが立ち、ボールは前へ前へ飛ぼうとします。その結果、高さが出づらくなり、止められないんです。だから、いま大事にしていることは、ハンドファーストを弱めていくこと。なかなか上手くはできないですけど、継続していきたいテーマです。米国の硬く速いグリーンでも柔らかくボールを止める、そんなイメージです。
ハンドファーストを弱める打ち方は、実はフェードにもいい影響があります。ボクの理想はラインが出るフェードです。7Iでワンピン曲がるくらいの感じで、タテ回転が多めに入って止まる、みたいなフェードが打ちたい! 今はどちらかというとドローが出てしまいやすいので、まだまだ試行錯誤が必要ですね」
今のショット
手元が先行するハンドファースト強めインパクト
調子が悪いとフェースオープンに
「ボクの悩みはフェースがオープンになること。これはハンドファーストが強めということも一因。調子が悪いと必要以上に開いてしまい、フェースをロールさせてドローが出る状態です」
目指すショット
手元が体の中に残るハンドファースト弱めインパクト
スクエアに当てることが基本
「ショットで大切なことはインパクトという物理現象。その基本がスクエアなインパクトです。ハンドファーストを弱めるとスクエアにとらえやすくなり、フェードも打ちやすくなります」
1月中旬からアメリカへ
「来年の1月からツアーが始まります(11月まで)が、初戦は出られないので2月から本格参戦になります。1月中旬には日本を出てハワイで調整してから米国に入ります」
- 米シニアのツアーカードを手にし、2025年から本格参戦を決意した藤田寛之。並み居る世界の猛者たちと渡り合っていくうえで、重視していることとは? PHOTO/Hiroaki Arihara、Takanori Miki、Getty Images THANKS/BKコーポレーション 藤田寛之 ふじた・ひろゆき。1969年6月16日生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで……
- 米シニアのツアーカードを手にし、2025年から本格参戦を決意した藤田寛之。並み居る世界の猛者たちと渡り合っていくうえで、重視していることとは? PHOTO/Hiroaki Arihara、Takanori Miki、Getty Images THANKS/BKコーポレーション 藤田寛之 ふじた・ひろゆき。1969年6月16日生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間……
週刊ゴルフダイジェスト2024年12月17日号より