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【“ミスした後”のマネジメント】<前編>ティーショットをチョロ! セカンドは得意距離を残す? ウッドで狙う?

ティーショットで思い切りチョロしたり、アプローチでまさかのシャンク……。突発的なミスは数あれど、大切なことは「その次の対処法です」と村上貢プロ。まずはチョロした後の2打目のクラブ選択について。

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/葉山国際CC

解説/村上貢

変化に富んだ36ホールを持つ葉山国際CCの所属プロとして、日々ラウンドレッスンを行う。実地に基づいた的確なコースマネジメントに定評があり、生徒は初心者からトップアマまで幅広い。PGAトーナメントプロ資格所持。ラウンドレッスン歴25年。

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CASE1 チョロした後の2打目
“刻んで3打目勝負”だけが正解じゃない

チョロした後の2打目は、恥ずかしい気持ちや後続に見られたくない焦りなど、平常心からかけ離れた状態で臨む人が多い。大きく息を吐いて、落ち着いて打ちたいけれど、やっぱり2打目に3Wを持つのは無謀?

「もちろん安全策が基本ですが、大叩きを恐れるあまり守備偏重になるのも問題。こういった場面では、よく『3打目で自分の得意距離が残るように刻む』と言われますが、アマチュアの方はグリーンに近ければ近いほど良いのも事実。グリーン周りが広かったり、ボールが浮いていたら、3Wでとにかく前を目指すのも十分にアリです」

たとえば写真のホールは距離も短く、2打目地点は軽い左足上がりなので、ラフに沈んでさえいなければボールは上げやすい。2グリーンでグリーン周りも広いことから、多少のミスも許されるので、3Wは適役だ。

「この場面でいえばグリーン手前にバンカーがあるときは別。2打目をバンカーに入れたら、それこそ素ダボが見えます」

あくまでも状況次第。でも悪いライに対する許容度は広いということを覚えておけば、役立つ場面は出てきそうだ。

ライが良くて開けていればグリーンを狙うのもアリ

緩やかな上り傾斜のパー4だが、距離は比較的短い。左グリーンの場合はバンカーが手前にないので、届きそうであれば2グリーンの間を狙って長い番手を持つのも時として有効

Point
左足上がりは背骨を右に傾ける

写真のような緩い左足上がりであれば、構えを少し変えるだけで普段どおりのスウィングをすれば問題ない。「このとき上体だけを右に傾け、傾斜を無効化します」

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週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号より