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【ゴルフジム】「アイアンでトップのミスが多いんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンでトップのミスが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)東京校

教える人/岡本 和也

おかもとかずや。78年生まれ。03年から江連忠に師事。TPI公認インストラクター。対面でのレッスンが「わかりやすい」と、アマチュアだけでなくプロからも定評がある。また、クラブセッティングにも精通

<今週のお悩み>
「アイアンでトップが多く
球が上がりません」

●合屋隆司さん(66歳/身長172cm/ゴルフ歴30年/ベストスコア98/平均スコア110)
ダウンスウィングに入ってすぐに上体が起き上がってしまい、体とボールとの距離が離れてしまうため、トップになりやすい。また、インパクトで手元が浮き気味になり、手首の動きでボールをすくうような打ち方になっている

合屋 アイアンでトップが多いんです。腕が縮こまっているんでしょうか。

岡本 上体が起き上がるのが少し早いですね。切り返してからは、むしろ上体の前傾を深めていく感じで、手を低く下ろすようにすると、厚く当たりやすくなります。目安として、アドレスの手元の位置の高さに、ハーフウェイダウン(クラブが概ね地面と平行となる地点)でも手が下りてくるといいですね。

合屋 こんなに低く下ろすんですか!? この感覚は今までなかったです。

岡本 前傾を深くするイメージは、たとえば「へそを下に向ける」だとか、「胸でボールをカバーする(覆う)」だとか、いろいろありますが、自分がやりやすいものを見つけてもらえば大丈夫です。

合屋 体(手元)を低くするとダフりませんか?

岡本 ダウンスウィングの前半で前傾を深くして手元を低くすると、インパクトに向かっては(そのままだとダフるのを体が察知して)勝手に上がっていくので、結果的にハンドファーストに当たります。

合屋 なるほど。確かに、ダフりませんね。

岡本 グリップを極端に短く持って打つと、ボールに近づきながら(手元を下げながら)打つ練習になります。それと、ダウンスウィングではなるべく長い時間、胸を右(飛球線後方)に向けておくイメージで、インパクトで一気に回転させるようにすると、強い打球になりやすいです。

ダウンスウィングで重心が上ずっています

インパクト直前の位置からは、上体が起き上がるのがむしろ自然だが、あまり早い段階で上体が起きてしまうと、ヘッドがボールに届きにくくなってしまう。ヘッドを届かせるにはリリースを早める必要があるので、ダウンスウィング後半のタメがなくなる

アドレスと同じ高さまで手元を下げる

ダウンスウィングでクラブが地面と平行になる地点では、手元がアドレスと同じ高さまで下がることを意識する。この位置にクラブが下りると、ハンドファーストの厚い当たりになりやすい

手元の低さを意識するだけで当たり方が変わる

 

これで解決!
「前傾を深くして
 手元を低い位置に下ろそう」

Point
上体の前傾を深めながら下ろす

上体が起きてしまうと、手を下げるのは難しくなる。切り返し直後から、むしろ前傾を深めるような意識を持つと、その分、手を下げやすくなる

Drill
グリップを極端に短く持って打つ

グリップとシャフトとの境に手がかかるくらい、極端に短く持って打つと、強制的に手の位置が下がり、手元を低くして打つ感覚がつかめる

週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号より

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