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【読者記者】No.1877「ゴルフを始めて8カ月。ボールが必ず左に飛んでしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ボールが必ず左に飛んでしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1877 河野志織さん

●主婦 ●ゴルフ歴/8カ月 ●ベストスコア/ハーフ75 ●ドライバー飛距離/170ヤード

先生/橋爪力

71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

河野さんのお悩み
「ボールが全部目標より左に出る」


狙ったところより必ず左にボールが飛び出してしまいます。アイアンもそうなんですがとくにドライバーは左に飛びます。


インパクト手前からフォローにかけて、右肩が前に出る動きが目立つ。軌道がアウト‐インになるので、フェースが開いてなければ出球は全部左になってしまう

河野 打ち出しが全部、左です。

橋爪 右肩が出た状態で、軌道がアウト‐インになっています。フェースが軌道に対して開いてはいないので、左に真っすぐ飛ぶんです。

河野 右肩を出さないためには、どうしたらいいですか。

橋爪 両足を広げて、クラブを水平に振ると右肩を出さないコツがわかります。ダウンスウィングで「右肩と右かかとを近づける」というのも、右肩を出さずに振るいいイメージのひとつです。

<問題点>
早い段階で右肩が前に出る

切り返してすぐに胸の向きが変わり、右肩が前に出た(左肩が開いた)状態になる。これだと、軌道はアウト‐インになる

記者「インパクトで体が開いている感じがします」
プロ「胸を後ろに向けたまま手を下ろすといいです」

切り返しのときに胸の面を変えないように意識する。ダウンスウィング中盤まで、胸を飛球線後方に向けたまま手を下ろすイメージで振れると、インパクトで右肩が前に出ない(上体が開かない)ので、アウト‐インに振るのを避けられる

重心を落として水平素振り。
右肩を出さずに振るコツがわかった!

両足を大きく広げて重心を落とし、下半身の向きが簡単に変わらないようにして、胸の高さでクラブを水平に振る。右肩が前に出るとバランスが崩れてしまうので、胸を正面に向けたまま腕の入れ替えで振る感覚がわかる

慣れたら振る位置を少しずつ下げていく

水平に振っているクラブの角度を徐々に傾けていくと、実際のスウィングの動きに近づいていく。スウィング中の右肩のポジションがわかる

Point 1
ヘッドをなるべくアウトに振り抜く

ヘッドをあえてアウトサイドに投げ出すように振ることで、右肩が出るのを抑えられる。慣れたら、腰から回して全体を左に振る

Point 2
右わき腹を縮めると右肩が出づらくなる

切り返し後に右肩と右かかとを近づけるイメージで、右わき腹を縮めると右肩は出なくなる。右を縮めることで、伸び上がりも防止できる

<取材後記>
前傾角度を意識してなかった
取材前は上体が起きた構えだったみたいで、それだと右肩が出やすいのも納得です。前傾をしっかり作ると、右わきが縮む形になって、カッコいいダウンスウィングになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年9月号より