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【ゴルフジム】「ドライバーで球が上がりづらく、左に飛ぶミスが多いです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで左に低い球が出やすい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。YouTubeに「maimai GOLF」チャンネルを開設するなど、SNSで動画を多数公開。レッスンの基本は「楽しみながら上達」。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「ドライバーで左に
低い球が出やすいです」

●小池久子さん(75歳/身長165cm/ゴルフ歴30年/HC25/ベストスコア86/平均スコア100)フォローでヘッドがかなりアウトサイドに振られていて(4コマ目)、その際に急激にフェースが返っている。これはインサイドアウトの意識が過剰ということ。振る方向を少し左にすると、自然なインサイドイン軌道になる

小池 ドライバーでボールが上がりづらくて、左に飛ぶミスが多いです。

吉本 インサイドアウトに振ろうという気持ちが、少し強すぎる感じがします。ボール位置が最下点だとすると、その地点というのはヘッド軌道上で自分から最も遠い地点でもあるんです。ということは、ボールに当たった後のヘッドはそれより内側に入ってこないといけないですよね? でも、小池さんの場合は、ボール位置を越えてもさらに外側にヘッドが動いていて、そこでフェースが急激に返ってしまっています。

インサイドアウトの意識が強すぎます

過度にインサイドアウトに振ろうとすると、最下点を過ぎたところで急激にフェースが返ってしまう。するとロフトが立って左を向くので、左への低い球が出やすくなる。自分(軸)に対しては、常に軌道はインサイドインになることを理解する必要がある

小池 なるほど。

吉本 たとえば、ティーアップをかなり低めにして打つと、ヘッドを自然に上から入れたくなるので、インサイドアウトすぎる軌道が改善されます。ヘッドを上から入れる軌道は、必ずカット軌道になりますから。

小池 ティーが低いから、今までと同じ振り方で打とうとするとダフっちゃいます。ヘッドを少し上から入れる感じにするときちんと当たりますね。

吉本 左腕を伸ばして、フォローまでしっかり引っ張るイメージで振ると、軌道全体の向きが自然なインサイドインに近づいていきます。クラブを持たずに、左手の甲と右手の甲を合わせた状態(右手が下)で素振りをすると、左手を伸ばしたまま振る感覚がつかめると思います。

小池 左腕を伸ばすように意識すると、左肩も深く入るのでスウィング全体が大きくなるのもいいですね。

これで解決!
「ヘッドを上から入れる意識で
インサイドアウトの軌道を正そう」

低いティーアップでボールを打つ

ティーアップを低くすると、アッパーに打つイメージが消え、上からカット軌道で打つイメージになる。カット軌道はアウトサイドインなので、過度なインサイドアウトを修正できる

Point 1
フォローは左に振り抜く

過度なインサイドアウトやアッパー軌道の場合、フォローでヘッドが体から離れる方向に振られるが、インサイドインに振ると、ヘッドは体から離れず左サイドに振られる

Point 2
ボール外側のラインの内側でヘッドが動く

ボールの外側にラインを引いたとき、正しくインサイドインに振ると、ヘッドがこのラインを越えることはない。このイメージを常に頭の中に持っておく

Drill 1
クラブを持たずに両手で素振り

トップとフォローで、あごの下に左肩、右肩が交互にくるように意識して、両手で素振りをする。自分に対してインサイドインに振る感覚がわかる

Drill 2
左右の手をクロスして素振り

手の甲同士を合わせる形にして素振りをすると、テークバック側で左腕が自然に伸ばされ、大きなアークを体感できる。フォロー側も左腕で引っ張る感覚が出る

週刊ゴルフダイジェスト2024年8月6日号より

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