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【読者記者】No.1872「左足下がりとつま先上がりが苦手でよくダフってしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「傾斜のライでダフりやすい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G Factory ゴルフアカデミー

読者記者No.1872 熊野泉秀さん

●50歳 ●自営業 ●171cm・65kg ●ゴルフ歴/3年 ●ベストスコア/86 ●アベレージスコア/94 ●ドライバー飛距離/240ヤード

先生/中島孝之

67年生まれ、神奈川県出身。PGAジュニアリーグ北関東ディビジョンのサブディレクターとして、ジュニア育成に力を注ぐ。茨城県プロゴルフ会副会長。「G Factory ゴルフアカデミー」代表

熊野さんのお悩み
「傾斜のライでダフりやすい」


傾斜のライ、とくに左足下がりとつま先上がりが苦手です。いろいろ工夫してみてもダフってしまうことが多いです。


斜面なりに構えて、斜面に対してはスタンダードなスウィングをしている。悪くはないが、ロフトを立てたダウンスウィングなので、ボールは上がりづらい

熊野 左足下がりが苦手で……。

中島 ちょっとアドレスを変えてみましょう。今は斜面に対して上体を垂直にしていますが、それを普段通り、重力方向に垂直にしてみてください。そうすると右ひざが曲がって出っ張りますから、少し右足を引いて……。そうそう、それで1球、打ってみてください。

熊野 あれ、このほうが振りやすいし、球が上がります。

中島 そうなんです。左足下がりだから球が上がらないというのは、単なる思い込みです。ボールは、素振りをして最初にヘッドが地面に触ったところに置いてください。これはどの傾斜でも共通です。左足下がりだと、ボール位置はかなり右になりますよね。

熊野 こんなに右に置いたことはないです(そのボール位置で1球打ってみる)。全然、ダフらない! 構えとボール位置で、こんなに球筋が変わるんですね。

<問題点>
上体が目標方向に倒れている

斜面に対して垂直に立つというのも傾斜のセオリーのひとつだが、左足下がりの場合、これだと球は上がらない

記者「斜面に対して垂直に立っています」
プロ「重力方向に真っすぐ立ってみてください」

重力方向に対して真っすぐ構えることで、クラブを「下向きに振らない」アドレスになる。この構えできちんとボール位置を調整すれば、左足下がりでもボールを上げることが可能。その分、飛距離も出せるようになる

記者「左足下がりだとボールが上がりません」
プロ「重心移動を使えるとちゃんと球は上がります」

重心移動を使ってヘッドを走らせるというのが、ボールを上げる重要な要素。左足下がりでは、重力方向に垂直に立つことで重心移動が可能になり、球が上がりやすくなる。斜面に対して垂直に立つと、重心移動の範囲が狭くなり極端に上からしかヘッドが入らなくなる

Point
ボールの位置は素振りで見極める

傾斜地では必ず素振りをして、最初にヘッドが地面に触れる場所を確認する。その位置にボールを置くと、基本的にはダフらない

Point 2
テークバックはやや外に上げる

左足下がりは、ボールの後ろが高いので、インから下ろすと必ずダフる。最初から少し外に上げ、やや外から下ろすといい

意外と難しい「つま先上がり」は?
斜面に対してクローズに構える

つま先上がりは、少し斜め(クローズ)に立つと、やや左足上がりの要素が出てくるため、それだけで打つのがやさしくなる

<取材後記>
スウィングよりアドレスが重要
斜面から打てないのはスウィングが悪いからだと思っていたんですが、実はアドレスの問題だったんですね。アドレスを変えただけで、こんなに簡単に打てるなんてビックリです。

月刊ゴルフダイジェスト2024年8月号より

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