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【振り切る②】R・マキロイを日々研究するティーチングプロの「振り切って 球真っすぐ」メソッド。右腰で人形を倒せ!

R・マキロイのスウィングに魅せられ、競技ゴルファーからプロゴルファーへ転身した熊渕善太プロ。マキロイのように、腕と体をしなやかに使って振り切るには、どうすればいいのか。その方法を教えてもらった。

【解説】熊渕善太プロ
1979年生まれ兵庫県出身。ゴルフ好きが講じ、一念発起して脱サラしてティーチングプロへ転身。マキロイのスウィング研究に没頭するあまりSNS上でも話題

上半身で打ちにいかないダウンを作る

熊渕 振り切れない人は、インパクトで右肩が突っこみ、左ひじが引けています。曲げたくないという気持ちから上半身で当てにいこうとしたり、腕力に頼ってボールを打ちにいこうとしてしまうのが原因です。

熊渕 これを防ぐには、上と下のねじれを作ること。インパクトで肩のラインは目標方向に向けたまま、右足前に人形があると想定して、右腰でその人形を倒すイメージで振ってみてください。捻転差を感じやすくなって左ひじの引けがなくなり振り切りやすくなります。

【ポイント】 上下の捻転ができると腕をしなやかに使える

ダウンからインパクトにかけて、上半身と下半身に捻転差を作ることで右肩が突っこみにくくなる。左ひじが引けて手元が詰まる動きがなくなるため、フィニッシュまで振り切りやすくなる。

上下が同時に動くと左ひじが引けやすい

マキロイマニア直伝ドリル 「足踏みで捻転差を作る」

両足を揃えたトップから、ダウンからインパクトにかけて左足を強く踏み込んでいく。上半身と下半身の捻転差を体感することができるドリル。

「かかと体重でインパクトできますか」

振り切るためには、上半身と下半身の捻転差が大切だという熊渕プロ。さらに振り抜きをよくするためには、かかと側に重心を置くのがいいという。

インパクトでかかと体重にすると上体が起き上がらずアドレス時の前傾角度が保たれる。ボールにパワーを伝
えやすくなり、さらに手元が詰まることなくフィニッシュまで振り切れる

熊渕 クラブの振り抜きをよくするには、インパクトで手元が詰まらないことが重要です。そのためには、ダウンからインパクトにかけて、かかと側に重心をかけるようにします。前傾角度を深く保つことができるので、手元の通り道が確保できるようになります。クラブが振り抜きやすくなりますよ。

【かかと側に体重が乗ると…】前傾が深くなり手が前に出る

かかと体重にするとバランスを取ろうとするため、前傾角度が深くなって手元が体の前側に出る。かかと体重でインパクトすると手元の通り道が確保されるため、クラブを振り切りやすくなる。

【つま先側に体重が乗ると…】上体が起き上がり手元が後ろにくる

逆につま先に重心をかけると、手元が背中側に来てしまう。インパクトでも同じようにつま先側に体重をかけてしまうと、上体が伸び上がりフィニッシュまで振り切りにくくなる。

週刊GD2019年7月16日号より