【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.126 ボール位置は常に一定!
家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!
ILLUST/Masaaki Takauji
せっかく、ボギーペースで回っていたのに、突如林でチョロを連発したり、バンカーでホームランしたり……で、上がってみたら、結局いつもと一緒。アベレージゴルファーは、1ラウンドに必ず1回、そんな“ビッグイニング”があると口を揃える。
もったいない。そんなの、ちょっとした意識改革で、簡単に撲滅できるのに。
そもそも、スウィング軌道がインサイドアウトだと、ヘッドの最下点がボールの手前になるので、ダフリやシャンクになりやすい。逆に、スウィング軌道がアウトサイドインだと、ヘッドの最下点がボールの先になるので、ボールの頭を叩くチョロになりやすい。という大前提に照らし合わせると、カット気味に打つ林からのショットやバンカーはボールの頭を叩きやすいという事実がある。それがわかれば、対処も簡単。林もバンカーも、ボールの手前を意識して打てば、綺麗に当たるはず。
それなら、ボール位置を右(あるいは左)にすればいいという意見もあるが、ボールの位置を無闇に変えるのは危険。よく、ダフるからといってボールを右にする人がいるが、それは逆効果でしかない。
ボール位置は常に一定! これが基本のキだ。ボールの位置は、ドライバーは左、アプローチは右と思っている人も多いかもしれないが、いやいや、そこは一定でお願いします。ボクの場合は、ボールはおへその真ん中。つまり体の真ん中が定位置である。毎回それを崩さず実行するには、セットアップが重要だ。
①ボールを真ん中にして足を揃える
②目標方向にフェースを合わせヘッドを置く
③足を開く。
必ず、この順序でセットアップしている。スタンスを広げながら、ボール位置を決め、最後にヘッドをセットする人がいるけど、逆である。
1Wはボールを左に置いて構える、のではなく真ん中にセットして、右足だけを開くから、左に見えるだけ。アプローチもボールを真ん中にセットして、両足を広げると自然とハンドファーストになるので、右にあるように見えるだけ。ボールを右(あるいは左)にセットするのと、見た目は似ているけど、中身は大違いである。
そして、ボール位置もフェース向きも一度セットしたら、それをキープ! 1Wはハンドレートゆえに、一見フェースがかぶって見える。それを元に戻したら、すべてがパー。どスライス確定だからご注意を。また、ワッグルしているうちに、意図せずズレちゃうこともあるので、それも気を付けて。
ラウンド途中で、急に当たりが悪くなったときも、真っ先に疑うのはボール位置。定位置からズレていることに気づき、修正できれば、スウィングを直すより簡単で効果てきめん! ゴルフって、ほんのちょっとのことで激変するから面白いんだよね。というわけで、みなさんの、“ビッグイニング”がなくなりますよ~に。
全員がチャンピオン! 二宮家
週刊ゴルフダイジェスト2019年10月8日号より