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【ゴルフジム】「5番アイアンでよく引っかけてしまいます。何が原因でしょう?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「5番アイアンくらいでよく引っかける」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ボールパーク

教える人/藤井誠

ふじいまこと。58年生まれ。米軍多摩ヒルズGCで長く副支配人を務めながら、「多摩キッズ」を創設、ジュニア育成に力を入れる。現在、「ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門」アドバイザー兼インストラクター

<今週のお悩み>
「5番アイアンでよく引っかけます」

●佐野 清彦さん(46歳/ゴルフ歴30年/ハンディキャップ6/ベストスコア70/平均スコア80/身長181cm)
右手の力が強いスウィング。とくにダウンスウィングで右手に力が入っていて、それが逆にクラブの走りを抑制してしまっている(3コマ目)。振り遅れ状態から、やはり右手を使って強くヘッドを返すので左へのミスが出やすい

佐野 5番アイアンが引っかかりやすいんです。

藤井 右手を手のひらに近いところでギュッと握りすぎです。もっと浅く、指の部分で握らないと、右手に力が入りすぎてしまって、トップで右ひじが張った形になりやすいんです。

佐野 確かに、右手が力んでいる自覚はあります。

右手の本来の役割が発揮されていません

右手をギュッと握ったままトップまでクラブを上げているため、右ひじが張って(背中側に外れて)、シャフトがクロスしている。切り返しは右腕を引き付ける動作が主体で、体の回転が少ないため、腕(クラブ)が体に追い付いてしまいやすくなっている

藤井 指で握ると、トップは右手人さし指の付け根でクラブを支える感じになって、右ひじが地面のほうを向きますよね? その形からだと、切り返しで骨盤(体)を回したときに、自然に右腕が引き下ろされるんです。

佐野 今までは、右手の力を使って自分でクラブを引き下ろしていたので、逆に体が止まり気味だったんですね。

藤井 そういうことです。右ひじを下に向けたトップを作ったらそこで静止して、そこから骨盤の回転でスウィングをリードしてボールを打ってみてください。ちゃんと骨盤が先に回転すると、ある程度強く振っても引っかけませんが、右手を先に振ってしまうと引っかけます。

佐野 切り返しの瞬間は、右手の力をほとんどゼロにしておくくらいの意識じゃないと、右手を使っちゃいますね。

藤井 右手が強いと、テニスのトップスピンのようなフェース使いになって、フェースが返りやすくなります。骨盤から切り返すことで、フェースターンが抑えられて、左へのミスが出にくくなるんです。

これで解決!
「右手をできるだけ使わずに
骨盤から切り返す意識で振ろう」

トップでは右ひじを地面方向に向ける

右手を手のひらで握り込むほど、トップでは右ひじが張ってクラブが飛球線とクロスする形になりやすい。指で握るとトップではクラブを下から支える形になりやすく、右ひじは地面方向を向く

Point 1
グリップはわずかに余らせて握る

グリップを長く握ると、遠心力に対抗するためグリップ圧が強くなりがち。数センチ余らせて握るだけで、トップの力みが少なくなる

Point 2
切り返しではまず骨盤を回す

腕とクラブはトップの位置に残したまま、まず骨盤を回してダウンスウィングをスタートすると、クラブがプレーン通りに下りる

Drill
静止したトップから骨盤を回して打つ

右手の力を抜き、右ひじを地面に向けたトップの形を作ったら、そこからまず骨盤を左に回してボールを打つ。骨盤→腕の順番が守られればフェースは返りすぎない

週刊ゴルフダイジェスト2024年6月4日号より

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