【松森杏佳の100Y講座】#3 スピンで止めたいときのために、ウェッジでのフルスウィングも練習しておこう
同じ100Yでも、ハザード越えでピンが手前のときなどは、高い球でスピンで止めたい。そんなときのために、「52度のフルスウィング」も練習しておこう。
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Takanori Miki THANKS/季美の森GC
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腹圧をかけたまま
体幹でスウィングする
48度の8割スウィングが身についたら、52度のフルスウィングもできるようにしておくといいと松森は言う。
「100Yは基本的には48度で打ちますが、ピンが手前で花道も使えないような状況では52度で打ったほうがスピンで止まるので有効です。でも52度は難易度が高いのでちゃんと打てるようになるまでは、48度でピンの奥にいってもOKと考えて打ってください」
どうすれば52度の成功率も上げられるのか?
「重いウェッジでフルスウィングするには自分のパワーをしっかり出すことが大事ですが、その力は手や腕ではなく体幹や下半身で出すものです。例えば5キロのメディシンボールをなるべく遠くに投げようとしたら、腕力だけでは無理ですよね。重心をグッと下げて構えて腹圧をかけるようにして体幹で振るようなイメージです。左に乗ることや上体が浮かないようにすること、ハンドファーストで当てることなどは48度でも同じですが、その中で最大パワーを引き出すことが大切です」
スピンで止めたいときはフルスウィングの出番
ピンが真ん中や奥なら48度で打ち、少しランを出して止める。ピンが手前で花道も使えない状況ではスピンで止まる52度のほうが寄る確率が上がる
52度で100Y打つポイント1
切り返しで左下にグッと踏み込む
切り返しで左下にグッと踏み込む“下半身リード”が必要。左上に上がると100ヤード飛ばない
52度で100Y打つポイント2
前傾角が浮かないようにキープして振る
クラブをボールの先に杖のようにつき、右手だけのハーフスウィングで球を打つと前傾キープの感覚がつかめる。浮くとボールに届かない
52度で100Y打つポイント3
1個先のボールを打つイメージ
飛ばそうとして手が力む人はリリースが早くなりやすい。1個先のボールを打つイメージを持つとリリースが遅れてハンドファーストインパクトになる
Drill
5kgのメディシンボール投げ
メディシンボールをゴルフのスウィングで遠くに投げるには、重心を下げて構えて腕力ではなく体幹と下半身の力を使う必要がある
月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より