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【シニアに学ぶアプローチ】#2 “低スピンアプローチ”これがいちばん距離感が出しやすい by塚田好宣

アプローチで重要なのは、打ち方よりも状況判断だと久保勝美プロと塚田好宣プロは口を揃える。では具体的に、どのようにして状況を判断し、どんなイメージで打っていけばいいのか。まずは塚田プロに聞いてみた。

PHOTO/Tadashi Anezaki、日本プロゴルフ協会(優勝写真) THANKS/カレドニアンGC、高根CC

解説/塚田好宣

シニアツアー「トラストグループカップ」「コスモヘルスカップ」で昨年2勝を挙げた。2021年の「全英シニアオープン」では8位。今年のレギュラーツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」にも出場した54歳

うまく寄せるためにやることを塚田プロが詳しく解説。

「まずは、ボールのライをチェック。芝があるのか、ないのか、ラフで浮いているのか、沈んでいるのか。ライが良くなければ、『上げていくのは難しいな』と判断。できること、できないことをはっきりさせるんです。次に球筋をイメージして、落としどころを考える。頭の中だけでイメージするのは難しいですから、下手投げでボールを放るような動きをしてみて、『ピンの近くに高い球で落とそう』『エッジの先に落として、ピンまで転がし多めの球でいこう』といった弾道イメージを出してみる。で、どのクラブなら、この弾道が打てるのか、を考える。これで、初めてアドレスに入っていけるのです」

Step 1 ライの見極め

ライがよくない場合

たとえばディボット跡の砂の上のようなライ。「こういうところからでもSWで上げようとする人、多いんですよね」

ボール位置右めで低めの球が無難

ボールを上げる弾道は難しいと判断。ボール位置を右めにして、リーディングエッジを浮かさず構える

上げようとすると刃が浮いてしまう

上げようとしてフェースを開いたら、リーディングエッジが浮いてしまう。さらにソールが滑りにくいので、上から入れる必要がある

ライがいい場合

「寒い時期は枯れ芝なので芝の上でも油断はできませんが、これからの季節の芝だったら、弾道の選択肢が増えるんです」

開いてもリーディングエッジが浮かない

フェースを開いても、リーディングエッジが浮かない。ボールの下にヘッドが入るスペースがあり、ソールも滑ってくれる。ボールを左に置いて高い球を打ったり、右に置いて低い球を打ったりと選択肢が広がる

Step 2 弾道イメージ

下手投げの間隔で

下手投げでボールを放る感じで、弾道イメージを出していく。ライが悪くて上げられないと判断したら、低く出して転がすイメージを持つ

弾道と落としどころを明確に

Step 3 番手選び

弾道をイメージすると番手が決まる

高い球ならのロフトの寝たクラブ、低い球ならロフトの立ったクラブという具合に使用番手を決める。「ロフトで球の高さの打ち分けをするのが一番シンプルな考え方です」

ボール位置、フェースの開き具合も
打ちたい弾道によって決まる

距離感が出しやすいのは
低スピンアプローチ

打ち方もシンプルに考えていきたいと塚田プロ。

「ボールの近くに立って、ハンドアップ気味に構えて、肩を回して打っていく。ちょうど、肩のストロークでパターを打つような動きです。この打ち方は、グリーン面にボールが落下してから、トロトロトロと転がるようなスピン少なめのボールになります。実は、こういった“低スピンアプローチ”のほうがミスが少なく、距離感も合いやすい。ぜひ、おすすめしたいですね」


Point 1
ボール近くに立って
ハンドアップ気味に構える

弾道イメージを出して、使用番手、セットアップが決まったら、打ち方はシンプルに。「ハンドアップ気味に構えて、ソールが芝の上をなぞるような感覚で、肩、胸を回して振っていきます」

Point 2
クラブを下から握る感じ

「グリップを下から握るようにして、両ひじの内側が前を正面を向く感じで構えることで、肩の動きがスムーズになります。アップライト気味に構えて、近くに立つので、上から握ると、肩の動きが窮屈になり、ヘッド軌道もブレやすいんです」

パターのように肩でクラブを振っていく

上げたいときは手元を低くして構える

「キャリーでピン近くまで打っていく高い弾道イメージの場合は、手元をやや低くして、ショットに近い構えをします。肩、胸を回す打ち方は一緒。構えたときの手元の位置だけを変えます」

“トントンキュッ”のスピンアプローチは超オプションです

「皆さん憧れのキュッとスピンの入る寄せ方。ライやグリーン面の条件によってスピンがかかったり、かからなかったりして、実は距離感を合わせにくいんです」

>>より具体的な弾道イメージを持つ方法とは?

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月30日号より