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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.118 安くて簡単! “クリアファイル”でストローク解析

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

100円ショップって楽しいよね。新商品が次々と登場するので、いつ行っても飽きない。そして、ブラブラしていると、ついついゴルフの練習に使えそうなものはないかな~と思ってしまうのは、もはや職業病!?

いやいや、単なるアマチュアゴルファーなんだけどね。

そんなボクがイチオシの100円グッズは、なんとクリアファイル!

普通ですみません。なんなら、わざわざショップに足を運ばなくても、探せば家に1枚はあるだろうしね。でも、色や柄がついているのはダメよ。おすすめは無色透明のクリアファイルだ。

もし、あなたがパターに悩んでいるなら、まずはそれを準備! その上でパットのストローク動画をスマホで撮影する。可能ならば誰かにお願いして以下の3点を押さえたい。

(1)正面からグリップの動き
(2)真上からヘッドの動き
(3)飛球線後方からシャフトの動き

最近はスウィング動画が撮れる練習場も増えているので、自分のショットを見たことがある人は多いだろう。でも、パットのストロークってあまり動画に撮らないよね。だから、まずはそれを見るだけでも、何かしらの気づきは得られるだろう。

さらに、詳しく解析したいならここでクリアファイルの出番だ。

撮影したスマホのサイズに合わせてクリアファイルをハサミで切り、それを画面にセロハンテープで貼る。そして、マジック片手に動画をスロー再生。クリアファイルの上から、気になるポイントにマジックで線を引き、動きを可視化する



(1)の動画なら、グリップエンドと先端部分の軌跡に線を引く。

(2)の動画なら、ヘッドのトウとヒールの軌跡に線を引く。さらに、要所要所で止め、そのときのフェース面に合わせて線を引く。

そうすると、グリップエンド(手元)に対し、先端が動きすぎだなとか。真っすぐ当てているつもりだけど、めっちゃフェースが開いているなとか。はたまた、軌道はいい感じだけど、かぶってトウに当たっているなとか。いろんなことがわかり、ミスの原因解明となる。

(3)の動画は、アドレス時のシャフトに合わせ線を引く。パターの場合は、インパクトでその線に戻ってくれば正解。ちょっとでもずれていたら、当然入るものも入らないよね。

スマホでスウィング解析のアプリもあるけど、ボクはもっぱらこの方法でスウィング解析をしている。アプリと違って自分の視点で線が引けるのがアナログのいいところ。そのほうが楽しいし、より自分の動きを実感できるんじゃないかな。

クリアファイルはどこの100円ショップに行ってもほぼ置いてあるし、100円で8~10枚入っているのでお財布にやさしい。簡単に消せる水性マジックを使えばリユース可能。余ったら普通に書類の整理に使えるので無駄もない。なんて素敵な練習グッズなんだ~。みなさんも、お手軽なので、ぜひやってみて!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年7月30日号より