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【ゴルフの急所】Vol.2「500球打つより集中した100球。漫然と数を打つ練習はオススメしません」

TEXT/Toshiyuki Funayama PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/六甲国際GC

30歳からゴルフを始め、トップアマとして活躍したのち、49歳でプロ転向。会社経営の傍ら、2020年には日本シニアオープンを制するまでに至った異色プロ・寺西明が、自身が考える「ゴルフの急所」について、読者からの疑問に答える形で解説していく。


30歳を目前にした息子が「ゴルフを始めたい」と言っています。大人になってからゴルフに挑む人に、まず取り組んでほしいことは何でしょうか? (三重県・横山和寿さん・60歳)


本番を想定した練習が大事

ボクも本格的にゴルフを始めたのは30歳になってからです。始めたばかりの頃は仕事の前後や合間に時間をつくって、練習場でひたすら球を打っていました。1日500球以上は打っていたんじゃないかな。学生時代は真剣に野球をやっていたし、20代の頃はビリヤードでプロになることも考えていたぐらいなので、その経験から、早く上達するには、とにかく練習しかないと思っていましたからね。

球技には自信があったので、誰にも教わることなく、ゴルフ雑誌やレッスン書を参考に我流で覚えました。でも、今になって思うと、最初からちゃんとプロに習っておけばよかったなと後悔しています。プロになってからお世話になっている髙橋勝成プロや、先輩のシニアプロと話していると、グリップひとつとっても、プロはこういう考え方や感覚を持っているんだなと、いまだに新たな発見がある。やっぱり、どのスポーツも基本が大事で、最初はその道のプロに教わったほうが、余計な遠回りをしなくて済むんです。

練習の仕方もボクがゴルフを始めた頃のように、ただひたすら球数を打つという方法では、効率が良いとは言えません。安くてたくさん打てるからと、打ち放題を利用するビギナーの人も多いと思いますが、ボクはオススメしません。1球でも多く打つことが目的になってそれで満足してしまい、上達には繋がらないからです。

実際にコースに出たら、連続でボールを打つことはないし、打ち直しもできません。だから、たとえゴルフを始めたばかりの人でも、1球1球集中してボールを打つ練習をしてほしいんです。1球ごとにアドレスを外し、ボールの後方でターゲットを定め、打ちたい弾道や球筋をイメージしながら素振りをして、丁寧にアドレスを取ってから打つ。そのとおりに打てるか打てないかなんて、どうでもいいことなんですよ。漠然と500球打つより、コースで打つことをイメージして、“全集中”して100球打つほうが、間違いなく上達は早くなるんです。

ビギナーの人がコースに出ると、アドレスで体が固まって、打つまでに時間がかかってしまうことが多いですよね。漠然と球を打たずに1球1球集中して打つ練習をしていれば、コースでもスムーズにスウィングを始動できるようになるし、ナイスショットの確率も上がります。ビギナーだけじゃなく、ゴルフ歴は長いのになかなか上達しないという人も、普段の練習の仕方を見直してみましょう。

練習でも本番を想定したルーティンを

練習場でもコースでも、ボールの後方でターゲットを定め、1球1球集中して打つ。1球ごとにアドレスを外し、その都度ボールの後方からターゲットを定め、打っていく方向を確認するようにしよう


寺西明
1966年生まれ、兵庫県出身。会社経営との二足のわらじで2017年から4年連続シニアツアー優勝。安原ホールディングス所属


月刊ゴルフダイジェスト2021年3月号より