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【ゴルフジム】「体格の割にドライバーが飛ばないと言われます。何が原因でしょうか?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離が出ない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ダイナミックゴルフ千葉

教える人/齊藤かおり

さいとうかおり。岩手県出身。29歳でゴルフを始め、米LPGAティーチング資格を取得。20年、同A級取得。ドラコン競技で342ヤードの日本記録を達成し、世界大会にも出場。ドラコン日本大会10勝。(株)岐本金属所属

<今週のお悩み>
「体格の割に飛ばないねとよく言われます」

●羽鳥 巧さん(44歳/ゴルフ歴13年/ベストスコア75/平均スコア91/身長179cm)
切り返し直後に、上半身にかなりの力みが見られる。また、ダウンスウィングはカット軌道(=ダウンブロー)だが、フォローでヘッドを持ち上げる動きが見られ、インパクト前後の軌道が強い「V字」になっている

羽鳥 60代の同伴競技者と、飛距離が変わらないことがあって……。

齊藤 見たところ、しっかり振れてはいますが、切り返しのタイミングが悪かったり、インパクトの入射角や打点がバラバラになっていて、それで飛距離が安定しないんだと思います。

ボールに対するヘッドの入り方がよくないです

切り返しで上体が力むと、ほとんどがカット軌道になり、入射角が鋭角になるため、ヘッドスピードが速い人ほどスピンが増えすぎて飛距離をロスしやすい。切り返しでは下半身を動かすことで、上体が力みにくくなり、入射角もゆるやかにできる

齊藤 手っ取り早くクラブの入り方を修正するには、「直ドラ」で練習するのがいいかもしれません。

羽鳥 直ドラなんて、やったことないです。

齊藤 では、ちょっとやってみましょう。とくに、切り返しで上半身に意識があるとうまく当たらないので、なるべく下半身を動かして、エネルギーを下に向かって使うように意識してみてください。

羽鳥 あ、意外と打てる!

齊藤 ボールが地面にあると、無意識に入射角をゆるやかにして打つイメージになるので、ティーアップしてもシャローにボールをヒットできて、吹き上がる球が減ると思います。それと、インパクトゾーンをシャローにしようとすると、切り返しで右手が前に出にくく(カット軌道になりにくく)なる効果もあります。

羽鳥 結局、手の力に頼りすぎてたってことですね。

齊藤 ちょっとトップの形で止まってみてください。私が手元を押さえますから、切り返しの動きをしてください。どこにいちばん力が入りますか?

羽鳥 腹筋ですね。それに下半身。なるほど、体幹を使って振るってこのことなんですね。

これで解決!
「直ドラ練習で
入射角をゆるやかにしよう」

Point
体幹と下半身でクラブを引き下ろす

トップの位置で手元を押さえてもらい、切り返し動作を行うと、どこに力を入れればいいかがわかる。体幹と下半身を使うと、重心を下げながら下ろせるが、手だけを使うと逆に体が浮き上がってしまう

Drill 1
地面に置いたボールをドライバーで打つ

いわゆる「直ドラ」で練習すると、自然に入射角がゆるやかになり、インパクト前後のヘッド軌道が安定する。ティーアップしてもこの感覚で打つことで、スピン量が増えすぎず、楽に飛距離が出せる

Drill 2
クロスハンドでボールを打つ

アイアンを使い、クロスハンドでグリップしてハーフスウィングでボールを打つ。フォローサイドで手元を体の回転と連動させつつ、ヘッドを低く出していく動きが身につく

Drill 3
ボールの右斜め後ろに障害物を置いて打つ

実際に打つボールの後方、少し遠いところに別のボールを2個並べて打つ(写真)。障害物が視界にあることで、切り返しからの動きが自然にイン‐アウトになる

週刊ゴルフダイジェスト2024年3月26日号より

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