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【短く握って飛ばす!】#2　手元の高さは変えちゃダメ!　短く握るときはここに注意しよう

週刊ゴルフダイジェスト
2024.03.07
KEYWORD グリップミート率アップ早川佳智短く握る飛距離アップ

弾道測定器で計測したところ、実際に短く握ると飛距離が伸びていた。ただし、早川佳智プロによると、ただ短く握るだけではダメだという。短く握ることの効用や、短く握る際に注意すべきポイントについて聞いてみた。

PHOTO／Hiroaki Arihara、ARAKISHIN　THANKS／広尾ゴルフインパクト、日進ゴルフエトワス、東名古屋カントリークラブ

解説／早川佳智

1975年生まれ。愛知県出身。日々スウィング研究にいそしみレッスン生が絶えないというティーチングプロ。クラブ設計にも携わるギアマニアでもある

解説／武市悦宏

1976年生まれ。岐阜県出身。効率よく飛距離アップするレッスンを全国で展開する。2013レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

軌道が自然と
アップライトになる

GD　実際、短く握ると飛距離が上がるという結果が出ましたね。

早川　ゴルファーによって飛距離が伸びない場合もありますが、予想通り芯でとらえる確率が高まることもあり飛距離は伸びましたね。でも、短く握って振る場合に注意すべきことがあることも分かりました。

GD　どういうことですか。

早川　短く握ったぶん、ボールへ近づいて構えることです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、ものすごく重要なポイントです。仮にボールの近くに寄らずに構えたら、手元が下がるためそのまま打つとフラットにインパクトすることになり、引っかかりやすくなります。ですから、近く立ったら少しハンドアップ気味になることを理解しておきましょう。


逆にボールがつかまりにくいことはありませんか。

早川　多少はつかまりが悪くなるかもしれませんが、スウィング軌道もほんの少しアップライト気味になるので速く振りやすい感覚になる。ボールを叩ける意識を出しやすくなるので、飛距離アップにつながると思います。

短く握る効用1
クラブが体の正面から外れにくくなる

短く握るとグリップエンドがおヘソを指す意識が高まるため、振り遅れのミスが激減する。さらにヘッドも走るのでボールを叩く意識が高まり飛距離につながる

ハンドファーストを意識しすぎて、インパクトで手元が目標方向へ流れてボールを強く叩けない人には、グリップエンドが見えることでクラブの動きが意識しやすくなり修正しやすくなる効果も

短く握る効用2
前傾角度が保たれやすい

短く握ると、少しでも起き上がってしまうと空振りしてしまうので、自然と前傾角度を保ったままスウィングしやすくなる

フルグリップで打った時に大スライスする癖がある人は、インパクトで起き上がっている可能性があるので、短く握ると一発で解消される可能性があると早川プロ

短く握る効用3
円弧が小さくなるからミート率が上がる

短く握ると手元が動く範囲が小さくなるため、スウィング弧は小さくなるが、コンパクトなスウィングになるぶんミート率が上がり、多少パワーが落ちても効率よく飛ばすことができる

フルグリップの場合、スウィング弧が大きいぶん出力は大きくなるが、ミスヒットする確率も上がるので、平均飛距離は落ちてしまう可能性があるという早川プロ

ここに注意!
短く握っても手元の高さは変えない

短く握るときは、ボールの近くに立つためライ角はアップライトになる。短く握っても、ボールの距離がフルグリップ時と変わらなければ、前傾を深くして手元を下げないとアドレスできないため、スウィングはフラットになり引っかけやすくなってしまう

ボールに近く立って構えるため、スウィング軌道も自然とアップライトになることを頭の中に入れて振ることが重要

>>短く握るとどんな効果があるのか?
武市プロに聞いてみた

週刊ゴルフダイジェスト2024年3月19日号より

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