ビタッと止まるローリー・マキロイのフィニッシュを実現するには、下半身の使い方がカギになると中井学プロは言う。では、理想的な下半身を動きを身につけるにはどうすればいいのか――?

PHOTO／Blue Sky Photos、Hiroaki Arihara　THANKS／ゴルフプラザアクティブAkiba Golf Studio

解説／中井学

Youtube「中井学ゴルフチャンネル」などでもおなじみのプロ。最新理論やクラブにも造詣が深い。1972年生まれの51歳

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  【マキロイみたいに振りたい!】#1　フィニッシュがビシッと決まる理由は“下半身の使い方”にあった

  高速でクラブを振り切って、ビタッと止まるローリー・マキロイのフィニッシュはみんなの憧れ。でも、あんなスウィング、マキロイにしかできないのでは? と思いがちだが、実はあのフィニッシュにこそ、一般ゴルファーにも役立つスウィング上達のヒントが詰まっていた。 PHOTO／Blue Sky Photo、Hiroaki Arihara　THANKS／ゴルフプラザアクティブAkiba Golf Stud……

上体で当てに行くから
“詰まり”が生じる

“下半身使い”が、この右足とヘッドの引き合いを生むと中井プロ。

「まさに、これがいいスウィングの基本です。下半身（右足）とヘッドが引き合うような動きになるからこそ、クラブをスムーズに振り抜けるわけです。反対にアマチュアの方の多くが上半身とヘッドの引き合いになってしまっている。手や腕といった上体で、ボールに当てにいこうとするので、腕とクラブの通るスペースがなくなって、左ひじを抜いたり、腰を引いたり、伸び上がるような動きが起きてしまうのです。こういった、いわゆる“詰まり”動きからは、マキロイのようなフィニッシュに至るのは、難しい話です。

“詰まり感”なく気持ちよく振りたい、マキロイみたいなフィニッシュにしたい、と考えるなら、『ボールに当てようとする動き』から『クラブを振っていく動き』への移行が大切。そのためには、やはり“下半身使い”を身に付けたい。超地味な練習で恐縮ですが、お尻を沈ませながら、腰を回すシャドースウィングを繰り返し行って、体に染み込ませることが肝心。マキロイ・フィニッシュへの第一歩です」

しゃがむことで生じた腰の回転力で、右足かかとが浮き始めているが、しっかりヘッドと下半身が引き合っている。決して、右足を蹴ってはいない。むしろ蹴る動きは必要ないのだ

アマチュアにありがちな3つの“詰まり”パターン

手や腕といった上半身でボールに当てにいく動きが、腕とクラブの通り道をなくし、こういったNGな動きを生じさせる。「ひじ抜き」「腰引け」「伸び上がり」、どれも上半身とヘッドの引き合いの動きだ

Drill 1
お尻を沈ませながら腰を回す

Drill 2
インパクトで右手を離す

「7番アイアンくらいでボールを打って、インパクトで右手を離す。インパクト以降、左手1本で振ってみることで、ヘッドと右足の引き合いを感じられます。“下半身使い”も忘れずに!」

>>いい振り方を身につけるドリルとは?

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  【マキロイみたいに振りたい!】#3「30Yアプローチ」で下半身の正しい使い方を覚えよう!

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週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号より