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【低く出てキュッと止まるアプローチ】#3 たったこれだけ! “最下点を左”にできる3つのドリル

ビクトール・ホブランを年間王者に導い「ツアーチップ」というアプローチの技術を身につけるにはどうすればいいか習得のための3つのドリルを永井直樹プロに教えてもらった。

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara、Getty Images THANKS/千葉よみうりCC

解説/永井直樹

96年プロテスト合格。20年からプロコーチの目澤秀憲に師事し23年からコーチングを開始。タイトリストのボーケイウェッジフィッターも務めている

思い切って左に乗ってみよう

切り返しで胸を左にズラせばいいだけと聞いて簡単かと思いきや、右体重で打つクセがついているアマチュアは実際にやってみるとズラしているつもりでも動いていなかったりする。

「一生懸命ズラしているつもりでも右にあった重心が真ん中に来る程度で、それではスピンロフトは増えません。ドリルがあるのでしばらくやってみてください。ひざ掛けのドリルはボールを打たないので家でもできるし、やってみるといかに自分の最下点が右側だったのかわかると思います」

マイクロファイバーのひざ掛けや毛布なら線が引けるため、確かに球を打たなくても最下点の練習になる。


「ボールの手前にテープを貼るドリルは、人工マットでやってください。人工マットはヘッドが手前に入っても滑ってくれるから上手く打てた気がして最下点がわかりにくいんです。テープを打たずにボールだけ打てるようになったら合格です。あとはどうしても左に乗っていけない人は1歩踏み出すドリルがオススメです。この3つのドリルで球が低く出るようになったらツアーチップが打てますよ」

ダーツを投げるようにピンを狙えて、3バウンド目にキュキュッと止まる

Drill 1
ひざ掛けに線を引いて線の先をこする

マイクロファイバー生地のひざ掛けなら線を引けるので、線の先にヘッドが落ちるように素振りをする。慣れないうちは線の手前にヘッドが落ちるが、重心を左にズラせるようになれば線の先を叩けるようになる

Drill 2
ボールの手前にテープを貼って打つ

ボールの手前にテープを貼っておき、テープを残してボールだけ打てればダウンブローに入った証拠。上手く打てたつもりでもテープがボールと一緒に飛んだらスピンはかからない

Drill 3
切り返しで左に1歩踏み出して打つ

右体重で打つクセがついている人は重心をズラす意識だけでは足りない。切り返しで左足を1歩外に踏み出して打つ練習をすると、左足体重で打てるようになっていく

月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より