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【通勤GD】芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」Vol.43 クセを全部直す必要はない。ゴルフダイジェストWEB

チーム芹澤のプロたちは、みんな個性的なスウィングの持ち主。芹澤プロはアマチュアも必要以上にキレイなスウィングを求めようとせずに自分の個性を生かしつつ、スウィングを整えていくほうが上達も早いし大きな狂いも生じにくいと言う。今週の通勤GDは芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」の第45回目。

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

芹澤信雄プロ
1959年生まれ。ジャンボ尾崎に「世界一パーパットが上手い」と評されたパットの名手。1987~2000年にツアー5勝。その後シニア1勝。飛距離優先時代をショットの質で生き抜く。チーム芹澤ゴルフアカデミー主宰。

上手くなりたかったら即効性を求めちゃダメ

アマチュアのレッスンという点では、僕は昔からテレビ番組に出させてもらって、そこでワンポイントレッスンをしていた経験がすごく大きいんです。

最初はタレントの中村雅俊さんと「コルフ熱中塾」という番組を、そのあとは東尾理子ちゃんと「ゴルフショウダウン」という番組をやっていたんですが、覚えている方、いますかね?

とくに「ショウダウン」のほうは、一般のアマチュアの方をゲストに招いて、対戦しつつその場でレッスンしなきゃならない。スウィングを見て、指導して、結果を出すまでに9ホ—ルしか時間がないんですからホントに大変でした。

このとき学んだのはひどいスウィング(失礼!) をしている人でも、その根本を直そうとしたら時間もかかるし、今あるものまで壊れてしまう。だから、悪くても安定している部分は「個性」として認めて、その範囲内で微調整して結果を出すということなんです。

「なんだ、それじゃあ根本的に上手くなんてなれないじゃないか」と思うかもしれませんが、残念ながらそのとおり。本当に上手くなりたかったら、特効薬のワンポイントレッスンではなく、きちんと長期的なレッスンを受けるべきなんです。

そうでなければ、スウィングをレベルアップさせることなんてできません。ワンポイントの「コツ」でコルフのレベルが上がるなんてことは、まずないんですよ。

個性を生かしたスウィングが強い

たとえば、チーム芹澤ゴルフアカデミーでは、自分がどの<らいのレベルを目指すのか、どういうゴルフをしたいのか、それによってきちんと目標を考え、スウィングを作ったり、ショートゲームを磨いたりしていくわけです。

ですがスウィング作りに関しては、やはり個性は大事。なんでもかんでも型にハメようとしても上手くい<ものではありません。藤田寛之くんにしても、宮本勝昌くんにしても、スウィングは個性的でしょう?

プロだってそうなんですから、アマチュアの場合、個性の許容範囲はもっと広い。チーム芹澤の基本に「フェードボール」がありますが、これもあくまで男子プロが安定して稼ぐために、というレベルでの話ですし、それすらもクラブの進化によって絶対的なものではなくなりました。

最近の長くて軽くてつかまるクラブは、ドローが打ちゃすいですからね。ゴルファーは誰しも、自然に振ったときのナチュラルなスウィング軌道を持っています。

それがアウトサイドイン系の人ならフェードを、インサイドアウト系の人ならドローを身につけるのが自然で、狂いにくいもの。とくに練習量の少ないアマチュアは、無理をして理想を追うのは禁物ですよ。

【通勤GD・今日のポイント】自然に振ったときの軌道をペースにしよう

【ポイント①】 チーム芹澤の基本は“フェードボール”

気持ちよくスウィングしたときに、軌道がアウトサイドイン傾向にある人はフェードを、インサイドアウト傾向にある人はドロ一を目指すのが自然で、スウィングも大き<乱れにくい。まずは自分の特徴を知ろう。

ドロー

フェード

月刊GDより

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golfdigest-play.jp