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【ゴルフジム】「アイアンでショートすることが多い。球が上がりすぎるのを直したいんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンが上がりすぎて思うように飛ばない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー千葉

教える人/香西成都

こうざいまさと。70年生まれ、香川県出身。PGAティーチングプロA級。「伸びしろ」を最大限に引き出し、ベストスコアを更新し続ける指導が人気。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

<今週のお悩み>
「アイアンの球が上がりすぎてショートします」

●澤地 明さん(66歳/ゴルフ歴36年/ベストスコア88/平均スコア95/身長170cm)
インパクトの形を見ると、手元が内側に残った状態でヘッドが上昇していて、ドライバーのようなアッパー軌道になっているのがわかる(4コマ目)。アイアンはもう少し手元を先行させて当てないと、デザイン通りの飛距離になりにくい

澤地 アイアンでショートすることが多くて……。少し球が上がりすぎちゃう感じがあります。

香西 切り返しのときの、肩から腕にかけての力みがすごいです。それだと、フォロー側まで加速がもたないので、インパクトが減速して当たっています。腕を下に振り出す瞬間はできるだけ力を抜いて、重力落下で腕自体が加速し始めてから力を入れるようにすると、フォロー側までずっと加速し続けられるようになるんですが……言葉で説明しても難しいので、とりあえず両腕を上から下にブンッと振ってみてください。

澤地 こうですか?

香西 まだまだ、振り出し始めから力が入っています。腕を上に上げたら、一気に力を抜いてだらんと下に下げる感じで、もう1回やってみてください。

澤地 あ、何となく感じがつかめてきました。

力を下向きに使えていません

アドレスしたときのグリップエンドを支点にヘッドを振り子運動させると、ロフトが増えた状態で当たりやすく、弱い球になりやすい(写真右)。また、インパクトがゴールのイメージになりやすく、ダウンスウィングの早い段階で無駄に力みやすい

香西 それをだんだん斜め(右上から左下)にしていくと、実際のスウィングの動きに近づいていきます。

澤地 たしかに今までは力を入れるのが早すぎました。

香西 それと、アイアンはグリップエンドを支点とした振り子じゃなくて、支点自体(手元)を少し目標方向にずらしながら振る必要があります。そうすると、最下点がボールの先に移動して、無理やり上から打たなくてもダウンブローに当たるんですね。逆に手元が体の真ん中にあると、ボールに当たってすぐヘッドが上向きに動くので、ロフトが寝て弱い球になります。

これで解決!
「腕の力をできるだけ抜いて
フォローまで加速して振ろう」

両肩を持ち上げて脱力して腕を下ろす

両肩をすぼめる感じで上まで持ち上げ、一気に力を抜いて腕を下に下ろす。このとき、腕自体が重力落下して、みずから加速する感覚がつかめると、ダウンスウィングでも加速して振れる

振り子の支点を目標方向にずらす

ダウンスウィングに入ってから、グリップエンドを目標方向に少し引っ張ることで、最下点が左に移動し、インパクトのヘッド軌道がダウンブローになる。無理に上から打つ必要はない

Drill
重いボールを両手で下に投げる

何か重めのものを両手で持ち、地面に向かって投げてみる。腕そのものを下向きに落とすように振らないと、真下に速いスピードで投げられない

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日・3月5日合併号より

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