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思い付いたら即実践! 稲見萌寧が“球を押せる”スウィングを身につけるために取り組んでいることとは?

2023年TOTOジャパンクラシックで優勝し、24年シーズンはアメリカへと戦いの場を移す稲見萌寧。米ツアー出発前の稲見萌寧に、現在スウィングで取り組んでいることを教えてもらった。

PHOTO/Shinji Osawa THANKS/北谷津ゴルフガーデン

稲見萌寧 いなみもね。2023年のTOTOジャパンクラシックで優勝し、米女子ツアー出場資格を獲得。24年シーズンはアメリカを主戦場に戦う

>>スウィング・クラブ・考え方
2023年の稲見に起きた3つの変化とは?

  • 1勝“しか”できなかった23年シーズン。それでも、9勝を挙げた20-21年シーズンよりも進化していると稲見萌寧は言う。進化の内容を、アメリカに発つ直前の昨年末、じっくり聞いた。 PHOTO/Shinji Osawa THANKS/北谷津ゴルフガーデン 稲見萌寧 いなみもね。2023年のTOTOジャパンクラシックで優勝し、米女子ツアー出場資格を獲得。24年シーズンはアメリカを主……

“変化”を厭わずスウィング改造に取り組み、成果が出始めている稲見。今はどんなことに取り組んでいるのか?

「いま取り組んでいるのはダウンスウィングからインパクトにかけて右わき腹に右ひじをつけ、球を押せるスウィング作りです。そのためにやっていることは2つ。まずは切り返しで左足にしっかり体重を乗せ、下半身と上半身の捻転差を作り、クラブの通り道を作ること。そしてもうひとつが、この作ったスペースを使ってグリップをボール方向に向けながら右腕を下ろしていくこと。結果、右ひじが体の近くを通り、球を押せるインパクトになるんです」


Point 1
グリップエンドをボール方向に向けて下ろす

切り返しからグリップエンドをボール方向に向けていくことで右わきが勝手に締まる。結果、軌道が安定しやすく、インパクトも強くなりやすい

切り返しで左足に体重を乗せる

ダウンスウィングでグリップをボールに向けていくには広い懐が必要。左足で強く踏み込み、上半身はそのままの状態を保つことで捻転差を作り、スペースを確保する

インパクトで球を押せれば高さが出るため、グリーンで止めるために重要な落下角を確保しやすくなる。「米ツアーではもっとグリーンが速く、硬くなるので落下角が重要なんです」(稲見)

練習法は突然思い付く

試合会場でやっているドリルの半分以上が稲見自身の思い付きで試したものだという。

「この練習いいんじゃないかなと思ったら実際にやってみて、効果などをコーチに聞いてみる。それで必要だと思ったら継続してやっている感じです。思い付いたのにやらないのはもったいないでしょ?」

思い付きドリル1 ゴムチューブ素振り

今回取材した日に思い付いて取り入れたというゴムチューブ素振り。下半身を先行させ、その後に上半身が動くように振らないと上手くゴムチューブが振れない。上下の捻転差を作るための練習法。上半身と下半身のタイムラグを作る効果が得られる。

■思い付きドリル2 ひざ立ち打ち

下半身と上半身の分離を意識するメニューのひとつ。上半身の捻転をしっかり作る効果がある。ひざ立ち打ちは特に上半身の捻転を意識する練習で、捻転が浅いとインパクトが薄くなってしまい球が飛ばなくなる。

月刊ゴルフダイジェスト2024年3月号より