Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • たった2年でベスト「74」! 驚異の上達をみせた息子がトップアマの父から教わった2つのポイントとは?

たった2年でベスト「74」! 驚異の上達をみせた息子がトップアマの父から教わった2つのポイントとは?

木名瀬裕隆さんは、トップアマである父・和重さんに手ほどきを受け、なんとゴルフを始めてわずか2年あまりでベストスコア「74」という腕前になったという。いったいどんなことを教わったのか?

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/浅見ゴルフ倶楽部

木名瀬和重さん(父) きなせかずしげ。1972年生まれ茨城県出身。HC1。経営する「クラブ工房・キナセ」ではフィッティングだけでなくゴルフのアドバイスも行う
木名瀬裕隆さん(息子) きなせひろたか。1998年生まれ茨城県出身。2年前に美容師からクラフトマンへ転職し、本格的にゴルフを始める。ベストスコア74、平均スコア83

>>後編ではとっておきの練習法をご紹介!

右手をいかに
うまく使えるか

地元で有名なトップアマである和重さんを父に持つ、木名瀬裕隆さん。実はゴルフ歴はまだ2年ほど。和重さんの工房で働くようになって、やっとゴルフを始めたが、そこからの成長スピードがすごかった。

「父に教わったのは、『右手』を使ってクラブを引くことと、グリップの圧力を意識することくらい。最初の1カ月は、腰の少し上で切り返して、引く動きで打つ練習だけしてました。最初は押す動作(ヘッドから動かそうとしてしまう動き)が入ってたから飛ばなかったんですが、腰から切り返して引く動きができるようになると、小さいトップでも飛ぶようになりました」と、裕隆さん。

グリップ圧について和重さんは、「グリップの握り具合(内圧)の変化をうまくコントロールできているのが『グリップ偏差値』が高い状態。自分もプレッシャーがかかる場面や、ライが悪いところでは偏差値が低くなってミスが出やすくなります。アドレス、テークバックでは右手の親指と人さし指でグリップをつまむ感覚、そこから切り返しで両手の中指から小指の3本に圧力をシフトすると、ラグ(ヘッドが下りるまでの時間差)ができて思った通りにヘッドが動くようになります」という。

「クラブが王様で自分が家来」。和重さんの名言だ。

Point 1
切り返しの瞬間にグリップ圧を変える

<テークバック>
親指と人さし指で支える

<切り返し>
中指、薬指と小指で握る

グリップを全部の指で握りしめて、その状態でクラブを振ると、腕からヘッドまでが「棒」のようになり、ヘッドを思い通りに動かせない。スウィング中も手の中で握り方を変えられるくらい、ゆるく握るのがポイントだ

これができると
自然とラグ(時間差)が生まれる!

最初は親指と人さし指でグリップをつまんで、切り返しで握る指を変えると、体の回転よりクラブが遅れて下り、それがタメになる

圧を無視して握ると…
軌道が崩れ、不規則になる!

クラブを自分で動かそうとすると、初心者のうちはアウトから下りやすく、少し上達するとインから入れようとしてクラブが寝やすくなる

Point 2
右手を使ってクラブを引く

体と腕を後ろからギュッと抱きしめられた状態で振ることで、体の動きが制限され勝手にクラブが動きたい方向に動かせるようになる。無意識のうちにクラブが主役になるというわけだ

木名瀬父のお手本スウィング

「引き続けたら、クラブの動きが良くなった!」

>>父が息子に勧めたとっておきの練習法とは?

月刊ゴルフダイジェスト2024年2月号より