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【ゴルフジム】「ドライバーの飛距離が落ちてきた。ヘッドスピードを上げるには?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離を取り戻したい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ

教える人/森山錬

もりやまれん。96年生まれ。ジュニア時代から飛ばし屋として知られる。18年、東京都アマチュア選手権優勝。東京都品川区の「イーストゴルフスクール」、目黒区の「学芸大ゴルフスタジオ」などでレッスン中

<今週のお悩み>
「ドライバーの飛距離がかなり落ちてきました」

●堀内 詳介さん(72歳/ゴルフ歴50年/ベストスコア83/平均スコア100/身長167cm)
テークバック(トップ)で手を遠くに上げ、アークの大きさを稼ごうという意図を感じるスウィング。ただし、ダウンスウィングでは手と体との距離が近く、アークは小さい。またインパクトの手前で胸が開き、下からあおる形になっている(3コマ目)

堀内 ひざ痛に悩んでいることもあってか、ドライバーの飛距離が170ヤードくらいまで落ちました。せめて180ヤードはコンスタントに飛ばしたいです。

森山 インパクトのヘッドスピードを上げるには、クラブに力を伝える時間とタイミングが大事です。堀内さんは、切り返しからインパクトまで、ずっと力を加えようとしてしまっているので、ダウンスウィングで手と体が近くなりすぎています。そうすると、ダウンスウィング側のアークが小さくなって、軌道が左右非対称になるので、思ったほど速く振れないんです。

切り返し直後に手を体に近づけすぎです

切り返しからインパクト直前まで、ずっとクラブに力を加え続けようとすると、どうしても手と体との距離が近くなり、アークの大きさが犠牲になる。そうなると、インパクトまでしか加速がもたず、フォローで腕が伸びたところで失速してしまう

堀内 なるほど。

森山 ダウンスウィングでは、シャフトが地面と平行になる地点までには、ほぼ力を伝え切っていないと、インパクトが速くなりません。そのためには、もっと右手を使って、「押す」ようにクラブを下ろさないとダメなんです。たとえば、野球のバッターボックスに立ってスウィングするとしたら、キャッチャーのミットめがけてヘッドを振るような感覚です。

堀内 確かにアークは大きくなるのがわかりますが、こんなに右サイドでリリースしてもいいんですか?

森山 ドライバーはクラブが長いので、そのくらいでちょうどいいんです。右サイドで怖がらずにリリースすると、ダウンスウィング中盤まで胸の面が変わらないので、自然にイン‐アウトの軌道になります。頭も残りやすいので、ヘッドスピードが上がるんです。

これで解決!
「切り返しは右手で“押す”
イメージで下ろそう」

キャッチャーミットに
ヘッドを投げ入れるように下ろす

手を体に近づけないようにして下ろすことで、ダウンスウィングのアークが大きくなり、効率よくクラブを加速できる。バッターボックスで、キャッチャーのミット方向にヘッドを振るイメージを持つと、手が体に近づかない

Drill 1
右肩の下に向けて右手1本で振る

右手だけでクラブを逆さに持ち、右サイドのアークをつぶさないように振る。右肩下の地面方向に向かって手を下ろすイメージだと(写真上)、アークを大きく保てる

Drill 2
胸の前で水平にクラブを振る

直立した状態で、胸の高さでクラブを振る。胸の面を正面に向けたまま振ると、ヘッドが加速しやすいことがわかる。胸の面を先に回してしまうと、クラブは振り遅れる

Point
インパクト手前まで胸の面を変えない

キャッチャー方向にヘッドを「投げる」イメージで振ると、胸の面がほとんど変わらない。これに対して、ボールをあおるように振ると、インパクトのかなり手前から胸が開く

週刊ゴルフダイジェスト2024年1月30日号より

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