【読者記者】No.1846「アイアンが左に飛ぶことが多い。カット軌道が原因だと思うのですが、どうすれば直りますか?」
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読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが左に飛んでしまう」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
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読者記者No.1846 長瀬浩さん
●50歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/15年 ●166㎝・58kg ●ベストスコア/83 ●アベレージスコア/93 ●ドライバー飛距離/210ヤード
先生/濱田塁
68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中
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長瀬さんのお悩み
「アイアンが左に飛んでしまう」
ナイスショットの感触があっても左に飛んでしまうことが多いです。カット軌道になっている感じはしますがどうしたら直せるのかがわからないんです。
トップで手の位置は十分高いが、左肩はそこまで深く回っていない(2コマ目)。これは、手を使ってクラブを縦に上げているということ。もう少し腕と体が一体になった上げ方にしたいところ
長瀬 アイアンが左に飛びます。
濱田 テークバックが浅いのが気になりますね。浅いトップから切り返すと、どうしても手から動いてカット軌道になりやすいので、そのときにフェースがかぶって左に飛ぶんです。
長瀬 自分でも、もう少し深く回したいと思っていました。
濱田 テークバックで体を深く回すコツは、始動のところでなるべく手を使わずに体全体でクラブを引くことです。たとえば、ヘッドの後ろに何か重いものがあると想像して、それを押しながら上げる感じにすると、体全体で回れます。
長瀬 なるほど。
濱田 それと、長瀬さんは割と深く前傾して構えていますが、前傾が深すぎると手が縦に上がりやすくなって、肩(上体)はむしろ回りにくくなります。つま先上がりから打つときみたいに、少し上体を起こして、もう少しクラブを横に振るイメージで打つと、トップが深くなってクラブをインから下ろしやすくなります。
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<問題点>
トップが浅くなり軌道がカットになる
トップで肩の入りが浅いと、切り返しで手が先に動きやすく、アウト‐イン軌道になりやすい。肩を深く入れるとインから下ろしやすくなる
記者「トップが浅くなっている自覚はあります」
コーチ「ヘッドで重いものを押すように上げましょう」
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始動で体が動かないと、トップまで手が主体の上げ方になりやすい。ヘッドの後ろに何か重いものを置き、それを押すようなイメージで上げることで最初から体の力を使って上げられる
横振りイメージでボールを打つ。
カット軌道が改善されてきた!
Drill
ひざ立ちでボールを打つ
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ひざ立ちの状態だと、腕の力でクラブを縦に振ると必ずダフる。腕と体を一体にして回転し、少し横振りのイメージにすることでクラブがプレーンに乗り、ボールに当たる。実際のスウィングでもこの感覚をもって打つ
Point 1
トップでは右ひじを地面に向ける
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トップで右わきが空くほど、クラブは縦になってしまう(写真右)。右ひじを下に向けるとクラブが寝て、プレーン上に下ろしやすくなる
Point 2
両腕の三角形を崩さずに回す
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始動直後は両腕と肩でできる三角形を崩さないようにし、手ではなく肩の回転でクラブを上げるように意識するといい
Point 3
前傾しすぎないことで体が回りやすくなる
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直立しているときのほうが、上体を左右に回すのは簡単。スウィングでも、前傾を深くしすぎないほうが楽に肩を深く回せる
つま先上がりで打つ感覚で振る
上体を適度に起こし、体の回転を使って打つ感覚を養うには、つま先上がりで練習するのがいい(写真)。ボールとの距離感もよくなる
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<取材後記>
アドレスの感覚がすごく変わった
懐を広くしようと思って、なるべく前傾して構えていたんですが、体を起こしたほうが確かに回りやすいです。アドレスも振り方もまったく違う感じになりました
月刊ゴルフダイジェスト2024年2月号より
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