Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.102「アプローチのザックリは“ボール位置”だけで直る!」

【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.102「アプローチのザックリは“ボール位置”だけで直る!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

ゴルフに悩みはつきものだが、ボクは幸いアプローチだけは悩んだことがない。チャックリもトップもほとんどせん。

コツは何ですか? とよく聞かれるんだけど、まぁ答えのひとつは“球の位置”だろう。全ショットに言えることではあるが、力技がきかないアプローチはとくに重要だと実感している。使用クラブ、スタンス幅、打ちたい球筋にもよるけど、基本はセンターよりボール1個分右と言われている。

しかしそれを忠実に守っているにもかかわらず、ダフリが止まらないという人も少なくない。さらにボールを右に置いても、まだダフリは解消されない。

そもそも、ダフリの原因は最初の球位置が左すぎるからではない。その逆である。ダフるのは球位置が右すぎるからなのだ。スウィングの最下点がセンターより左で、せっかくヘッドがシャローに下りてきているのに、ボールが右にあるとその角度がほどけてしまう。だからダフるのだ。心理的にも不安で、早く当てたくなるからますます右に置いちゃうんだよね。

でもスウィングの最下点がセンターより左にある場合は、ボールはセンターより右ではなく、左が正解である。ちなみに、ボクもこのタイプ。だから基本と言われている位置よりも、かなり左にボールを置いている。

当然人によって腕の長さも違えば、前傾角度も違うから球位置も百人百様。だから自分でベストな場所を探すしかない。とりあえず一度教科書で言われている基本をリセットし、地面にヘッドが当たるように素振りをしてスウィングの最下点を確認してみよう。その上で、自分の基準となる球位置を改めて考えてみるといいんじゃないかな。きっと、アプローチに苦手意識がある人は「思ったより最下点が右だなぁ」とか「左だなぁ」とかズレを感じるはず。それがわかればしめたもの。そこから正しい球位置を導き出せば、アプローチは劇的に変化するだろう。

ダフリに比べると少数派だとは思うけど、トップに悩んでいる人は逆にボールが左すぎて、ヘッドが届いていない可能性がある。そういうときは、ちょっと右にずらしてみるといいだろう。もしかすると右や左だけでなく前後にズレてる場合もあるから、ああでもない、こうでもないと試してみて。どんな人にも、絶対にビンゴ! の場所があるはずだから。

もちろん、日によって前傾角度が違うから、それでもうまく当たらない日もあるだろう。ただ自分の基準がわかっていれば簡単に微調整できるので、一日中当たらない、ということが減るはず。もちろん基本は基本で大切なこともあるけど、ここは誰がなんと言おうと自分基準でOK。アプローチに悩んでいる人はさっそく球位置を再確認してみて!

素振りを何度か繰り返し行い、マットにシュッとこすれる場所が最下点であり自分の球位置である。自分の基準となる位置を知ることでミスが少なくなる。人によって球の位置は違っていい


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年3月12日号より