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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.100「手元は高ければ高いほど飛ぶ! “剣道トップ”試してみて」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

冬のゴルフは飛距離が落ちる。これはレベルに関係ない。寒さで体が縮こまり、自然とトップの位置が浅くなるのが原因だろう。割り切って、1~2番手大きいクラブを持てばいいのだが、それができないのがゴルフの妙。それでもって無理して振ろうとするので、ミート率が下がるという悪循環を招く。

では、冬でも飛距離をそこそこ保つにはどうすればいいのか? ボク的にはやはり、トップを意識的に高くするのが一番簡単だと思う。

もちろん、S・ガルシアやR・ファウラーなどトップが低い選手もいる。低いトップは高いトップよりも、手元の動く距離が短いのでスウィングが安定し曲がらないというメリットがある。その反面、飛ばない。その証拠にドラコン選手を思い出してみて。みんなトップが高いでしょ。

アマチュア競技ゴルファーの面々を見てもそう。ボクを含め、年齢の割に飛ぶオジサンさんはトップが高い傾向がある。その筆頭は、新潟県のトップアマY・Sさん。身長は166cmと小柄だが、これがまた冗談みたいに飛ぶのだ。フェアウェイ300Yのところに生えている木にキャリーで当てたときは、ほんまに驚いた。ボールが明後日のほうに跳ねOBという結果はまさに想定外。そんな彼のトップは、すこぶる高い。やはりヘッドは高い位置から振り下ろすほうが大きなエネルギーが出る、というのは事実だろう。

では、どうすればトップを高くできるか!? それは、手元を意識的に高くするしかない。肩を深く回すのではない。いっくら肩を回しても手元が低ければ、高いトップにはならない。自分では「え、こんなに高く?」と思うぐらいでちょうどいい。

試しに、クラブを握ってそのまま両手を頭の上に上げてみて。そうそう、剣道の竹刀を頭上に振り上げるときみたいに。で、そのまま体を90度右に回し前傾姿勢をとると、トップの形になるでしょ。これが高いトップの位置。

どうです? 今までよりかなり手元が高いし、体からめちゃくちゃ遠く離れてると感じるのでは? でも、それが正解。逆にいうと、いかに今まで低かったかがわかるだろう。

高い位置からクラブを振り下ろすと大根切りにならない? と危惧する人もいるだろうけど、大丈夫。体を止めて手だけで打つのはダメだけど、体はいつもどおり回せば、大根切りにはならないのでご安心を。もちろん、加減というものがあるので手元の位置は動画をとりながら微調整するといいだろう。

冬ゴルフは嫌いだという人が多いけど、少しでも飛べばやる気がでるのでは? まぁ、ダメならダメで次の作戦を考えればいいのでとりあえず“高いトップ”を試してみることをおすすめする。

おっと、今気づいたがこの連載、今回で100回目なんだね。みなさん、どれだけ遊ぶつもりでやってみてくれたかな? 150回目の報告ができるよう頑張りますので、もうしばらくお付き合いくださいませ!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年2月26日号より