【ゴルフジム】「ゴルフを始めて4カ月。練習場と違ってコースでは上手く当たりません」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「コースで練習場と同じように当たらない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ
教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「コースだと練習場と同じようには当たりません」
●大山 博美さん(ゴルフ歴4カ月/ベストスコア120/身長167cm)
インパクト直前で左サイドが持ち上がり、ヘッドを下から上に動かしている(3~4コマ目)。ボールを「上げたい」という気持ちが強く出ているスウィング。アイアンの場合、ヘッドはもっと上から下に振るほうが、安定して当たる
大山 まだ3回しかラウンドしていないんですが、練習場とは全然違って、なかなか当たらないです。
吉本 コースだと、ボールに当てなくちゃいけないという気持ちが、より強くなるので、自然なスウィングができなくなることが多いです。対象物(ボール)よりも、クラブの軌道を整えるということに意識を向けられると、コースでも練習場と同じスウィングになりやすいです。
ボールを上げようとしすぎています
大山 確かに、コースだとスウィングのことはあまり考えられなかったです。
吉本 たとえば、アイアンを練習するときに、ボールを置かずにゴムティーを打つ素振りをしたりすると、ボールに「当てよう」という気持ちが弱まって、ヘッドの軌道だけを意識できるようになります。
大山 なるほど。
吉本 ボールを打つ練習の場合は、ボールの先まで「ソールを滑らせる」ということが大事です。そうすると、スウィングの円弧が大きくなって、インパクトで自然にヘッドが上から下に動きます。ボールの先にタオルが敷いてあったら、打ったあとに、そのタオルも一緒にめくれるイメージです。
大山 スウィングの「円」が、フォロー側まで大きく続く感じがしますね。今までは、ボールを上げようとしていたので、フォロー側の「円」が小さくなっていたのがわかります。
吉本 スウィングの円弧とリズムを安定させるのが、コースでも練習場と同じように打つコツなんです。
これで解決!
「ボールに当てることより
クラブの軌道を意識しよう」
ボールの先までソールを滑らせる
ボールの先にタオルを敷いて(ボール約2個分離す)、タオルがめくれるように打つ。ボールを上げようとすると、ヘッドがタオルに触れない。ボールの先までソールを滑らせる感覚がわかる
Point
フォローでは右手が上になる
ボールを上げようとしてリリースが早くなると、インパクトが「ヘッドファースト」になり、フォローでは右手が下になる。ハンドファーストで当てて、自然にヘッドが返ると右手は上になる
Drill
重心アングルを利用して構える
クラブを肩に担いだ状態でグリップし、そのままヘッドを下ろすと、わずかにフェースが閉じた状態で構えられる。スウィング中、フェースは開く方向に動きやすいので、その分を最初に補ってやるイメージ
週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号より