【読者記者】No.1836「ドライバーで飛ぶときと飛ばないときの差が激しい。安定して飛距離を出すには?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで飛ぶときと飛ばないときの差が激しい」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ウェルグラスゴルフピア
読者記者No.1836 福島剛広さん
●43歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/15年 ●ハンディキャップ/15 ●ベストスコア/75 ●アベレージスコア/88 ●ドライバー飛距離/260ヤード
先生/横山健司
71年生まれ、東京都出身。04年、JPGA・A級ティーチングプロ資格取得。ヨコヤマ・ゴルフスクールを主宰し、都内を中心に多くのアマチュアゴルファーを指導。参松ゴルフ㈱所属
福島さんのお悩み
「ティーショットの当たりがまちまち」
ドライバーで、当たったときとそうでないときの飛距離の差が激しいんです。もう少し、安定して距離が出せるとコース攻略が簡単になるのですが……
下半身を大きく使って振れているが、それ以上に上半身の力を使っている印象。とくに切り返しからダウンスウィング中盤にかけて、肩、腕にかなりの力みを感じる
福島 ドライバーで、飛ぶときと飛ばないときの差が大きいんです。
横山 ちょっと上体の力みが強い感じがしますね。とくに、切り返しのところで手に力が入って、変な「間」ができてしまうのが気になります。そこで、クラブの挙動が不安定になって、それがミート率に影響しているんだと思います。
福島 切り返しのところで不自然な動きがあるというのは、まったく自覚がありませんでした。
横山 足でリズムを作って、それに合わせてサッと上げて、サッと下ろせるようになると、切り返しの動きが安定します。足でリズムを作るのには、3〜4球、ボールを縦に並べて、連続で打っていくドリルなんかが効果的です。
福島 足踏みする感じで、左右の足を交互に上げ下げするのに合わせて、腕を左右に振るんですね。
横山 そうです。本番では、実際に足を上げなくても、左右交互に小さく体重移動するとか、頭の中で右、左と足踏みして、それに合わせて振るとうまくいきますよ。
<問題点>
切り返しで腕に力が入る
上半身の力で切り返しているため、タイミングによってクラブが外から下りたり(写真)、逆に寝すぎたりしてしまう
記者「切り返しがスムーズにいきません」
プロ「足踏みしながら打つといいんです」
Drill
ボールを縦に4つ並べて打つ
切り返しでは、下半身と上半身がそれぞれ異なる方向に動く。ボールを何個か並べて、連続でそれを打っていくと(写真)、上半身がまだテークバック方向に動いてダウンスウィングを始める感覚がわかる
足でリズムを取りながら振る
連続で素振りをしながら、足踏みをするように左右の足を交互に上げる。リズムを「足で作る」感覚がわかる
足を小刻みに動かしてスウィング始動
切り返しもスムーズになった!
コースで実際にボールを打つ際には、大きく足を上げ下げしてタイミングを取るのは難しいので、ごく小さい体重移動を使ってリズムを作る。右、左、右、左と3回程度、体重移動を繰り返して、最後に左から右に乗るタイミングに合わせて、一気にクラブを上げていくといい
Point
フィニッシュは完全左足体重
ダウンスウィングに入る際に左足を踏み込み、地面から跳ね返ってくる力を利用して左足を伸ばす。最後は左足1本で立つ形になる
<取材後記>
リズムの大切さがわかった
プロがよく「リズムが大事」と言っている意味がわかった気がしました。リズムだけ意識して振ると、形とか、他のことは考えなくてもスムーズに振れて、当たりもよくなりました。
月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より