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【令和式アプローチ】#3「距離感を出すには“右手素振り”がオススメです」by平田憲聖

続いては、シンプルなアプローチを実践している期待の若手・平田憲聖プロに、アプローチで意識しているポイントを聞いた。

TEXT/Daise Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara THANKS/ハイランドセンター

平田憲聖 2000年生まれの22歳。2023年ミズノオープンでツアー初優勝を挙げると、日本プロも制し早くも2勝。大阪府出身

●CONTENTS●
1. いまどきアプローチは横からサラッ
2. 真っすぐ立ってその場でクルッ
3. 距離感を出すには「右手素振り」

スピンアプローチは
リスク大

2023年、日本最古のトーナメント「日本プロゴルフ選手権」を史上最年少で制した22歳の平田憲聖プロに、アプローチで重視しているポイントを聞いた。

「基本的に簡単なアプローチしかしないです。もちろん状況によってはワザも必要ですが、スピンをかけたり、フワッと上げたりというのはリスクも大きいので、ロフト通りに上がって少し転がるという、一番シンプルな打ち方をメインにしています」

PGAツアーのみならず日本ツアーでも、現代の選手はあえてスピンをかけにいくような難しい打ち方を選択しないようだ。

「右手素振り」でいい動きを染み込ませる

スウィングの主体は右手

軌道をコントロールしたり、距離感を出したりするのは右手の役割。したがって、右手だけのほうが、インから滑らかな円軌道で振るイメージが出しやすい


右手素振りのメリット1
ボールを包み込むイメージが湧く

平田が大事にしているのが、インパクトでボールを包み込むような感覚。これは右手の役割。ボールをこすらずに、フェースに乗せて打つことで、距離感が出しやすくなる

右手素振りのメリット2
腕を柔らかく使える

手元が先行してロフトが立って当たるのは、平田としては「振り遅れ」。右腕を脱力して柔らかく使うことで、ヘッドが遅れずに元の位置に戻ってきやすい

右手素振りのメリット3
自然なローテーションができる

インパクト後、ヘッド(あるいは手元)を真っすぐ出そうとすると、手が体の正面から外れてしまう。右手素振りだと、自然なイン‐インの円弧をイメージしやすい

応用編
同じターゲットを2種類の球筋で狙う

転がし

右足よりもさらに右にボールを置いて、ロフトを立てて(強いハンドファーストで)構える。手首の角度を変えずに、アドレスのロフトのままインパクト。当てて終わりの感覚でOK

高く上げる

フェースを開いて、できるだけ高い球でターゲットを狙う。ノーマルの打ち方に比べて、どれだけ球が高く出て、どれだけ振り幅を大きくすればターゲットに届くのか確認する

平田憲聖のアプローチスウィング

月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より