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【読者記者】No.1831「40Yくらいのアプローチでトップばかりしてしまいます!」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アプローチでトップしてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

アプローチ ショートしない打ち方

読者記者No.1831 新井加代子さん

●会社員 ●ゴルフ歴/4年 ●ベストスコア/94 ●平均スコア/100 ●ドライバー飛距離/150ヤード

先生/山田雅人

81年生まれ、群馬県出身。「脱サラ」し、16年、プロ入会。ゆえに、アマチュアの気持ちがわかるのがレッスンの強み。現在、ゴルフプラザイセサキなどでレッスン中

山田雅人

新井さんのお悩み
「アプローチでトップが多い」


40ヤードくらいのアプローチでトップばかりするので、コースだと怖くてスウィングが縮こまってしまいショートすることが多いんです。


トップからインパクトに向かって、ヘッドの動きが直線的、かつ鋭角になっている。ソールを使ったミスの少ないインパクトにするには、もっとゆるやかな円弧で下ろしたい

新井 40ヤードくらいのアプローチでトップばかりします。

山田 少しヘッドを直線的に下ろしすぎているのが気になります。ウェッジはなるべくゆるやかな入射角で下ろすほうが、ソールが使えるのでやさしくなるんです。

新井 どうしたらゆるやかに下ろせますか?

山田 まず、テークバックはできるだけ遠くに上げます。左手を飛球線後方に目いっぱい伸ばして、そこに右手を合わせるくらい、手と体を離してください。そこから、手元を目標方向に引っ張ってしまうと、結局、鋭角な入射角に戻ってしまいますから、グリップエンドから首の付け根まで、ひもでつながっているイメージで、そのひもをぴんと張ったまま振り子のようにクラブを動かすと、大きな円弧でヘッドを動かせます。

新井 ヘッドの重さというか、遠心力を感じます。

山田 その打ち方だと、振り幅の調節でちゃんと距離が変わるので、寄せやすいはずです。

<問題点>
ヘッドが早く落ちてそこからすくっている

入射角が鋭角すぎるため、ヘッドがボールの手前に入りやすい。体がそれを察知して、インパクト直前で手元を上げてしまうので、トップが多くなってしまう

その結果
ダフるのがイヤで手元を上げてしまう

記者「ヘッドを上から真っすぐ入れてます」
プロ「遠くからゆるやかな円で下ろすほうがいいです」

ショートアプローチ 打ち方
インパクトゾーンで、ヘッドがゆるやかな円弧を描くためには、まずテークバックでなるべく体から遠いところに手(ヘッド)を上げる必要がある。そこから、手元を目標方向に引っ張るのではなく、首の後ろを支点とした振り子の動きでヘッドを丸く振るといい

左手を伸ばしてクラブを遠くに上げる。
大きな振り子の作り方がわかってきた!

40ヤード アプローチ 振り子
最初に左手だけでクラブを持ち、左手をできるだけ伸ばして手と体を離す(写真左)。そこに右手を合わせると40~50ヤードのトップになる(写真右)。ヘッドがイン(背中側)に入らないように注意。この位置からなら、シンプルな振り子動作でクラブを下ろせる

右手を使うとインに上がりすぎる

Drill 1
遠くに上げて反動をつけずにボールを打つ

ショートアプローチ 練習法

上記のやり方でトップを作ったら、そこから振り下ろしてボールを打つ。手元を目標方向に引っ張らず、ヘッドの遠心力を使って打つ。

Drill 2
切り返しで右腰を押してもらう

アプローチ 練習法
振り子の動きで大事なのは、切り返しのときにしっかり左サイドに踏み込むこと。実際に右腰を後ろから押してもらうことで、左への重心移動の感覚がわかる

フォローで重心が右に残ったまま

しっかり左足を踏み込めないと、重心が右に残ったままになり、振り子の支点(首の付け根)が右にずれるので、ヘッドが届かなくなる。

<取材後記>
距離感に集中できそう
今まではインパクトの強さで距離がかなり変わってしまったんですが、大きな振り子で打つと、ちゃんと振り幅に応じた飛距離が出ます。距離感だけに集中して打てそうです。

月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より

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