Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1826「傾斜地が苦手。左足下がりのライでいつもトップしてしまいます」

【読者記者】No.1826「傾斜地が苦手。左足下がりのライでいつもトップしてしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「傾斜地からのショットが苦手」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

読者記者No.1826 小林麻理子さん

●会社員 ●ゴルフ歴/8年 ●ハンディキャップ/9 ●ベストスコア/77 ●155cm ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/原朋希

77年生まれ、群馬県出身。ツアー参戦の経験を生かし、レッスンでは、できるだけシンプルでバランスのいい動きができるような指導を心がけている。ゴルフプラザイセサキ代表取締役

小林さんのお悩み
「左足下がりでいつもトップしてしまう」


傾斜のライが苦手でとくに左足下がりのライだといつもトップしてしまいます。どうしたらちゃんと当てられますか?


軸がしっかりしていて、安定感の高いスウィング。ボール位置がやや右足寄りのため、このままのボール位置だと一部の傾斜には対応しづらい可能性はある

小林 左足下がりが苦手で……。

 小林さんのスウィングはイン-アウト軌道なので、4つの傾斜の中でも、ボールの手前が高くなる左足下がりとつま先下がりは苦手なはずです。この2つをうまく打つには、少しアウトに上げて、そのままアウト-インで、ヘッドを上から入れる必要があります。

小林 アウトに上げると、ボールに当たらなそうです。

 それは、ボールを右足寄りに置きすぎているからです。左わきの下あたりに置くと、きれいに当たります。

<問題点>
イン‐アウトの意識が強すぎる

ヘッドを背中側に引くように上げ(写真左)、そのままインから下ろしている(写真右)。イン‐アウトは最下点が右になる

記者「左足下がりだといつもトップします」
プロ「少しアウトに上げて上から打つといいですよ」

テークバックでヘッドを背中のほうに引かずに、ややアウトに上げる(写真)。ダウンスウィングはアウト‐イン軌道をイメージして振ると、ヘッドが自然に上から入るため、傾斜のライでもクリーンにボールをとらえやすくなる
イン‐アウトは入射角がゆるやかになるため、ボールの手前が高くなる左足下がりとつま先下がりの傾斜に対応しづらい

右足を高くしてボールを打つ。
ヘッドを上から入れる感覚がわかってきた!

ボールが右すぎると最下点も右にずれる

イン‐アウトの軌道は、ボールをつかまえるという点では理想的だが、最下点が右にずれるので、ヘッドを上から入れたい場合には不利になる

Drill
右足でゴムボールを踏んで打つ

右足の下に何かを置いて「疑似左足下がり」の状況を作って打つ。右足を高くすることで、ヘッドを上から入れるイメージが出やすい。ヘッドを上から入れられるほど、左足下がりのライへの対応力は上がる

標準のボール位置の決め方

垂直に持ったクラブを真っすぐ地面まで下ろす

標準のボール位置は「左わきの下」。イン‐アウトのドローヒッターは、無意識にボール位置が右足寄りになりやすいので、定期的にチェックが必要

<取材後記>
ボール位置の大切さを再認識
傾斜でうまくいかなくて、何とかしようと、ボール位置をその時々でいろんなところに置いてしまってました。しっかりボール位置を決めると、やっぱり当たりやすいです。

月刊ゴルフダイジェスト2023年8月号より