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【読者記者】No.1824<前編>「若い頃の飛距離を取り戻したい!」ヘッドスピードアップに効果がある7つの工夫とは?

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「左へのミスを減らしてかつての飛距離を取り戻したい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/クレアゴルフフィールド、株式会社Rapsodo Japan

平下史彦 読者記者

読者記者No.1824 平下史彦さん

●60歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴30年 ●ハンディキャップ11 ●ベストスコア/72 ●179cm・64kg ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/堀田晃宏

64年生まれ、大阪府出身。98年、プロ入会。22年、ジャパンロングドライブ選手権スーパーシニア部門優勝、アジアロングドライブ選手権優勝。動きの連動性を大切にした指導が人気

堀田晃宏

平下さんのお悩み
「左へのミスが多く飛距離が出ない」


コースだと左へのミスがよく出てそれで飛距離をロスすることが多いです。また、若い頃より絶対的に飛距離が落ちているのでそれを何とか取り戻したいです。


インパクトゾーンで、体と腕(クラブ)がほとんど一緒に動いている。ダウンスウィングでは下半身が先行して、フォローで腕が追い付く(追い越す)ような時間差がほしいところ

平下 もう少し飛距離をアップしたいです。

堀田 飛ばすためにはヘッド速度を上げないといけないですから、今よりも「振れる」やり方を探さないといけません。たとえば、トップで手を高く上げたり、左足をヒールアップして捻転を深くしたりといったことを、ひとつずつ試してみて、「これは振れた(振りやすい)」と思うものを見つけてください。そのうちのトップ2を組み合わせて振ると、かなりの確率でヘッド速度アップが期待できます。

平下 私の場合は……左足のヒールアップと、アドレスで体重を右に乗せるやり方が、「振れる」感じがしました。それを組み合わせて振ると……おおっ、弾道を見ただけで実感できるくらい、ヘッド速度が上がったのがわかります。

堀田 最近は、打席に弾道計測器がある練習場も多いですから、それを活用すると、もっと効率的にヘッド速度を上げられます。

<問題点>
切り返しで上体から動き出している

切り返しで上半身から動き出してしまうと、インパクトの時点で上体がかぶってしまうため、左へのミスが出やすくなってしまう

記者「強く振らなくても引っかけが出ます」
プロ「下半身が先に回ると左のミスは出にくいです」

壁にグリップエンドを押し付けて下半身だけ回す
壁に自分の右サイドを向けて立ち、トップの姿勢でグリップエンドを壁に押し付ける。その状態で下半身だけを左に回すと、切り返しのときに上半身を動かさずに、下半身から動き出す感覚がわかる

Drill
トップで静止して反動をつけずに振る

静止したトップから、反動をつけずに振ると、自然に下半身が先行する動きになる。下半身リードの切り返しの感覚がつかめる

STEP 1
スピードアップのための7つの工夫を試す

飛距離を伸ばすには、ボール初速アップが不可欠で、初速アップにいちばんつながるのは、ヘッド速度。以下の7つの項目をひとつずつ試し、ボール初速、またはヘッド速度が顕著にアップするやり方を探す。弾道計測器があればベストだが、自分の感覚だけに頼ってもいい。

【 1背中からねじって上げる

2トップで左ひじをゆるめる

【 3 】左足をヒールアップする

ヘッドスピードが43.4m/sから44.2m/sにアップ!

【 4 】最初に右に体重を乗せ左に移して打つ

ボール初速が58.9m/sから62.3m/sにアップ!

5左足つま先を開く

【 6 】切り返しで沈み込む

【 7 】全体のテンポを速くする

STEP 2
「振れた!」と感じた2項目を組み合わせて打つ

上で示した7つの項目のうち、「振れた」と感じた項目2つを組み合わせて打つ。たとえば、「左足を開いて、トップを高くする」、「沈み込みを使いつつ、全体のテンポを上げる」など、組み合わせは様々。2つ組み合わせることで、確実なヘッド速度アップが期待できる。

>>「骨盤の動きを良くすればもっと飛ばせますよ」
後編へ続く

月刊ゴルフダイジェスト2023年8月号より

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