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【ゴルフジム】「ドライバーで飛ばそうとすると、必ず右に飛んでしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーが右に飛んでしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門

教える人/藤井誠

ふじいまこと。58年生まれ。米軍多摩ヒルズGCで長く副支配人を務めながら、「多摩キッズ」を創設、ジュニア育成に力を入れる。現在、「ザ・プレミアムバックステージ虎ノ門」アドバイザー兼インストラクター

<今週のお悩み>
「ドライバーで飛ばそうとすると必ず右に飛びます」

●前田陵さん(35歳/ゴルフ歴1年6カ月/ベストスコア103/平均スコア110/身長187cm)
トップまでは、胸も腰もしっかり回っていて理想的な形。ただし、ダウンスウィングに入った瞬間にやや右体重が強くなり(3コマ目)、そのままインパクトを迎えている。切り返しで、もう少し左足を踏み込めるとスウィングの力感がグッと増すはず

前田 ドライバーで飛ばそうとしたときに、必ず右に出ます。ラウンド後半で疲れが出てきたときも、同じような球筋になります。

藤井 テークバックでしっかり体幹を回せているのに、ダウンスウィング以降でそれをうまく生かせていません。とくに左足が使えていないので、フォローで右足に体重が残った形になっています。

前田 左足をどう使えばいいのか、感覚としてよくわからないんです……。

ダウンスウィングで左足をうまく使えていません

腰が前にずれて重心が上ずっている
切り返しで左足への踏み込みが弱いと、ずっと右に体重が残ったままのスウィングになりやすく、インパクトでは体(およびフェース)が開きやすい。また、右に体重が残ったスウィングでは、インパクトで腰が前に出て上体が起きやすくなる

藤井 簡単に体感できるいいモノがあります。これは「インドボード」といって、サーフスクールでバランストレーニングに使うグッズなんですが、これに乗ってテークバックの動きをすると、切り返しで左足の太ももに力を入れる感覚がわかるんです。

前田 立つこと自体が難しいですが……(プロがバランスを補助しながら)右手を後ろにグッと引くと……確かに、勝手に左足に力が入りますね。

藤井 そこでさらに左ひざを曲げながら、お尻を後ろに下げる(引く)ようにしてダウンスウィングすると、左サイドがしっかり使えるので、つかまった強い球が出るようになります。

前田 今までは、インパクトで重心が上ずる感覚があったんですが、それがまったくなくなりました。

藤井 トップでは、右手の中指と薬指でクラブの重さを感じて、その形のまま左腰だけ切るイメージで切り返すと、左のももに力が入るのがわかるはずです。

これで解決!
「切り返しは
 左太ももに力を入れよう」

バランストレーニンググッズの上に乗り、右手を後ろに引きながら、左サイドに体重をかけてバランスをとる。この形が切り返しの理想形に近い。左太ももの筋肉が張るくらい、強く力を入れられるといい

Point 1
左足に力を入れて重心を下げる

切り返しでは、左足裏に圧力をかけるだけでなく、左ひざを曲げ、太ももに力を入れて重心を下げる(スクワットダウン)。これにより、ダウンスウィング後半で左サイドの力をフルに使える

Point 2
ダウンでは左の尻を後ろに引く

バランスボード上では、ひざを曲げながら、尻を後ろに引くようにするとバランスがとりやすい(写真左)。同じように、ダウンスウィングでは左尻を引き、左かかと方向に体重をかけて回るといい(写真右)

週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号より