【読者記者】No.1823「ドライバーが右にも左にも曲がって困っています」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ティーショットを安定させたい」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー千葉スタジオ
読者記者No.1823 平田茜さん
●自営業 ●ゴルフ歴/2年 ●ベストスコア/100 ●平均スコア/110 ●ドライバー飛距離/160ヤード
先生/内海大祐
76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築を目指す指導に定評がある。「サウスゴルフアカデミー千葉スタジオ」インストラクター
平田さんのお悩み
「ドライバーが気持ちよく振れない」
ドライバーで右と左、両方のミスが出て困っています。ミスが怖くて、強く振れないので飛距離も不足気味です。曲がりを気にしないで思い切ってティーショットを打ちたいんです。
手とクラブの運動量に対して、体の回転が少ない。いわゆる「手打ち」の状態なので、クラブ軌道が安定せず、インパクトのエネルギーも少ない
平田 曲がるのが怖くて、思い切り振れません。
内海 手で振ると、ますます曲がりますから、大きく体を使って振るようにしてください。テークバックはとくに、背中をしっかりねじって深いトップを作ります。そうすると、自然に下半身からねじり戻せるので、クラブがインから下りて球がつかまるんです。
平田 確かに体が回ってなかった。
内海 体が回れば、手はそれについていくだけです。グリップエンドをお腹につけて回ると、その感じがよくわかると思います。
<問題点>
上体が回らず腕だけが上がる
胸が正面を向いたまま、腕だけを上げてしまうため、クラブ操作の主体が「手」になってしまう。また、体の力を使えないため、パワーが出ない
記者「インから下ろすのが難しいです」
プロ「トップでしっかりねじることが重要です」
自然とインから下りやすい
トップでしっかりねじると、切り返しで上体から先に巻き戻ってしまうのを防げる。結果、クラブがインから遅れて下りてきやすい
記者「どうすればしっかり体をねじれますか」
プロ「手と体を一緒に動かす感覚です」
Point 1
背中からねじって上げる
始動で背中から動き出すようなイメージで、トップでは背中が目標方向に向くまで回す。背中が動くと、腕の動きは逆に小さくなる
Point 2
グリップエンドを腹につけたまま回るイメージ
テークバック中盤までは体の回転だけで上げる。体が回り切ったところで、手を少し上げれば、捻転の深いトップができる
Drill
クラブを持たずに切り返し練習
<取材後記>
しっかりねじれる感じがした
背中を意識してテークバックしたら、かなり強くねじれる感じがしました。このくらい体を使わないとパワーも出ないし、逆にクラブ軌道もブレちゃうのがわかりました。
月刊ゴルフダイジェスト2023年7月号より