【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.5 女子プロを見ていて気がついた! “打つ”より“振る”が飛ぶんだね
「シーズン3」に入り、大畑恒例の「アカーン!」がすっかり鳴りを潜め、不思議がる(?)スタッフ一同。青木によるとポイントは「円」だという。いったいどういうこと?
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
高校の同級生、上原浩治に2度敗れ「次こそは」とリベンジを誓った大畑大介。青木翔コーチの教え子、小倉ひまわりプロとともにラウンドレッスンを受け、順調に成長中!
最終ホールを前に大畑が何かをひらめいた!
大畑 小倉プロと一緒にラウンドしててあることに気が付いてしまった!
小倉 私の美貌ですか♡?
大畑 おっさんからかってどうすんねん! 違うって、バチンと打つっていうよりブワンと振ってる感じがする。
小倉 う~ん、そうですね。私は、ボールを打ち込むとか当てにいくっていうイメージはあんまりないかも。大畑さんはめっちゃ打ちにいってますよね(笑)。毎回バチーン! みたいな。
大畑 打つと振るって何が違うの?
青木 大畑さんがそんな高度な質問をしてきてくれるなんて、コーチとして感無量です!
大畑 もったいぶらずに早く教えてよ。
青木 ……。
素振りの感覚で打ったら300ヤードを超えていった
青木 ボールを打つ意識が強い人は、極端に言うと「クラブを上げて打つ」。以上、終了! みたいな感じです。でもスウィングってフォローまでありますよね。つまり体を中心にしてクラブヘッドが円を描いている。
大畑 そりゃそうやね。
青木 円で動かせるようになると、ちょっと芯を外したりタイミングがずれても大きなミスになりにくいんです。
大畑 なるほど。「打つほう」は何がいけないの?
青木 ボールに合わせようとするので、行き当たりばったりになりやすいんです。大畑さんの場合、上半身や腕の力が強いから何となくカバーできてたんですが、たまに大ミスが出るのは力でごまかしきれなかったとき。
大畑 なんかわかったかも。小倉プロみたいに振ってみるわ。
――自信に満ち溢れた表情で最終ホールのティーショットに臨む大畑。いつもよりゆったりしたスウィングから放たれたドライバーショットは、軽いドローで300ヤードのキャリーを記録!
小倉 いきなりできちゃうんかい!
青木 それが大畑さんのスゴイところなのよ。
大畑 ドヤ! 今のショット、不思議な感覚だったわ。めっちゃ気持ちよくて体のどこにもストレスがかかってない感じ。素振りに近いかも。
青木 僕の生徒はみんな練習中に素振りしてますよね?
大畑 うん、練習場にいるのに球打てよって思ってたけど、そういうことか!
青木 素振りはボールがないので、クラブヘッドの動き方がより意識しやすくなります。円で振る感覚ですね。
大畑 よっしゃー、明日から青木アカデミーでドライバーを打ちまくるぞ!
青木 素振りのくだり、聞いてました……?
――コースマネジメントに「振る感覚」と小倉プロとのラウンドでさまざまなことを吸収した大畑。だが青木コーチはさらなる成長を促すため、野球界からとんでもない大物を連れてくる。次回、最強ゲストの登場で波乱の予感!
【今週の青木ゴロク】
「打つ」と「振る」は似て非なるもの。
「円」で動かせたらミスが減る
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年6月20日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中