【三浦桃香の“100Y”レッスン】#3 始動の30cmを真っすぐ動かす。コツは「手上げ」ってホント!?
ティーチングの資格を取得した三浦桃香が、100Yを確実に乗せるために重要なポイントを伝授。8割スウィングに加え、もうひとつだけ意識してほしいと語るポイントとは?
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Takanori Miki、Tomoya Nomura THANKS/森永高滝カントリー俱楽部
●CONTENTS●
#1 「100Yクラブ」の性格を知ろう
#2 鉄則は“8割”スウィング
#3 始動30cmは”手上げ”でOK!?
始動の30センチは手で上げていい
100Yショットを成功させるうえで、8割スウィングのほかに、もうひとつだけ守ってほしいポイントがもうひとつあると三浦桃香は言う。
「100ヤードショットの精度の分かれ道は始動30センチにあります。この30センチを真っすぐ引きさえすれば大きなミスには繋がりません。大切なのはフェースを開かないように“手だけ”で真っすぐ上げること。一般的には手で上げるのは良くないと言われているため、体の回転でクラブを上げようとする人が多いですが、そうするとクラブはインサイドに入りやすくなります。最初の30センチは体は止めて手だけで上げて、そこから体を回せば上体を低く保って打てるので100ヤードショットの精度がグンと上がります」
手で上げるメリット1
前傾をキープしやすくなる
真っすぐ引ければ背骨の角度が変わらずに上体を低く保ったままインパクトできる
手で上げるメリット2
フォローでフェースが返りにくくなる
上体が低い状態が保てると、インパクトで窮屈になって手を無理やり返すことがなくなる。引っかけなどのミスが減り、100ヤードの精度を上げることができる
アプローチも同じ上げ方でOK
真っすぐ手だけで上げるイメージはアプローチも同じこと。体を使って上げようとするとインサイドに上がりすぎてダフリなどのミスが出やすいという
「真っすぐ上げる」3つのポイント
Point 1
体ではなく“手だけ”で上げるイメージ
始動の30センチは手だけで上げる。最初から体を使って上げようとすると上体が浮きやすく、ヘッドもインサイドに上がりやすい。体をキープしたままスッと手で上げるイメージを持とう
フェースが開かないように注意
手だけで上げてもフェースが開いてしまうと戻す作業が必要になり再現性が下がる。フェース面は常に真っすぐを意識
Point 2
“腰のちょっと上”を動かさない意識を持つ
腰のやや上の部分を動かさない意識を持っておくことで左右の軸ブレや上下の浮き沈みを軽減することができる
Point 3
30㎝真っすぐ引いたあとは体を回す
始動の30センチは手だけで上げるイメージでいいが、そこからはしっかりと体を回していく。頭の位置が動かないように意識しながら肩を回していくと、しっかり体が回る
「どうしてもインに上がっちゃう人は
ハンドアップにしてみて」
レッスンを受け48度ウェッジでの100ヤードショットに挑戦した編集部員Y。真っすぐ引くイメージを持っていたものの、「かなりインサイドに上がっています」と三浦。このケースはアマチュアの人にも多いという。そんなときのキーワードは「ハンドアップ」だという。
ハンドアップだとインサイドに上がりにくい
意識していてもクラブがインサイドに上がってしまう人は、アドレスでハンドアップに構えるのがいい。手首に角度がついていないのでインサイドには上がりにくく真っすぐ引きやすくなる
月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より