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【読者記者】No.1818「アイアンの距離が合わずグリーンを外すことが多くなった」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの飛距離が思うように出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー埼玉スタジオ

読者記者No.1818 間中一則さん

●56歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/20年 ●ハンディキャップ/8 ●ベストスコア/70 ●平均スコア/80 ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/川村亨

79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。最適なスウィング探しをサポート。「サウスゴルフアカデミー埼玉スタジオ」インストラクター

間中さんのお悩み
「アイアンの飛距離が思うように出ない」


最近、アイアンの距離が合わなくてグリーンを外すことが増えました。単に飛ばなくなってきただけなのかそれとも、他に原因があるのでしょうか


インパクトでやや左肩が高い(3コマ目)。必要以上にロフトが寝て当たっている可能性が高く、それが距離の合わない原因か

間中 アイアンの飛距離が落ちてきたのか、2打目のショートが増えました。

川村 少し気になるのが、始動でヘッドを外に上げて、トップでループしてインから下ろしていることです。これをやり過ぎてしまうと、軌道が強いイン‐アウトになって、スウィングの最下点が右にずれます。ヘッドが、いわゆる「下から入る」状態になるんですね。ダフりやすいですし、ロフトが寝て当たるので、思ったほど距離が出なくなってしまいます。

間中 それはあるかもしれません。

川村 インパクトで少し左肩が高くなるのも、軸(最下点)が右にある証拠です。左軸か、少なくともセンター軸で打つほうが、アイアンの飛距離は安定します。たとえば、右手を前に出して、ドライバーを杖代わりにして支えます。ドライバーを傾けないように、左手でテークバックすると、軸を右にずらさずに打つ感覚がわかります。

間中 横ずれがなくなって、体が強くねじれる感じがします。

<問題点>
クラブがループを描いている

始動でヘッドをアウトに上げると、トップでクラブがループして、低すぎる位置に手が下り、ヘッドが下から入りやすい

記者:切り返しの感覚が毎回違う気がします
プロ:手を低くしすぎると軌道が安定しません

始動を体の回転で引くと、ヘッドが外に上がりすぎることがなく、トップでループもしにくい。切り返しの時点でも、ある程度高い手の位置をキープできるので、自然なイン‐イン軌道で上からヘッドを入れやすくなる

Point
ストレート軌道をイメージする

イン‐アウト軌道を意識しすぎると、ヘッドが下から入りやすくなる。イン‐イン軌道なら適正な入射角になりやすい

記者:右にはどれくらい乗ればいいですか?
プロ:アイアンはずっと左でもいいくらいです

Drill 1
右手でドライバーを立ててテークバック

前に伸ばした右手でドライバーを垂直に支え、ドライバーを傾けないようにして左手でクラブを上げる(写真)。軸(重心)を右にずらさずにテークバックする感覚がわかる。軸をセンターに保つことで、アイアンのボールコンタクトがよくなる

テークバック時点で重心をセンターにする
仮にアドレスが右重心だったとしても、テークバックしながら意識的に軸をセンターに動かすことで、アイアンに適したトップの形を作ることができる

ドライバーが倒れると重心が動きすぎている

Drill 2
ハンドファーストを保ったまま振り抜く

ボールを右足寄りにして、ハーフスウィングでボールを打つ。インパクト後もハンドファーストの形を保つことで、ロフトを立てて当てる感覚が身につく

どの重心が振りやすいか見極める

左右片足ずつと、両足を揃えた状態でボールを打つ。自分がどの軸で打ちやすいのかがわかる。右軸はドライバーが得意、左軸はアイアンが得意な場合が多い

<取材後記>
体をねじりつつ足も使える

ドライバーを杖にしてテークバックするドリルが、すごく効きました。普段より強く体をねじっても、足はしっかり踏めている感じがして、インパクトゾーンが安定しました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より