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【ゴルフジム】「フェアウェイウッドが苦手で、トップばかり出ます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドでトップばかり出ます」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G Factoryゴルフアカデミー

教える人/中島孝之

なかじまたかゆき。67年生まれ、神奈川県出身。PGAジュニアリーグ北関東ディビジョンのサブディレクターとして、ジュニア育成に力を注ぐ。茨城県プロゴルフ会副会長。「G Factory ゴルフアカデミー」代表

<今週のお悩み>
「フェアウェイウッドでトップばかり出ます」

●清水さゆりさん(身長157cm/ゴルフ歴2年/ベストスコア97/平均スコア105)
トップでの手の位置が高く、クラブを縦に動かそうという意図が感じられるスウィング。ただし、縦振りの意識が強いために、インパクトで手元が浮いている(3コマ目)。また、フォローでヘッドを左に振れていないので、つかまりが悪い

清水 フェアウェイウッドが全然、当たりません。

中島 ちょっとクラブを縦に振りすぎているようです。縦に振れば振るほど、ボールに当たりやすくなると勘違いしている人が多いんですが、とくにドライバーやフェアウェイウッドみたいに長いクラブの場合は、自分で思っているよりかなりフラットに振らないときちんと当たらないんです。

清水 そうなんですか!?

クラブの長さを無視して縦に振りすぎています

クラブが縦になったまま下りる
クラブが長くなるほど、スウィングプレーンはフラットになるのが自然。縦振りのほうが「ヘッドが上から当たる」、あるいは「つかまる」という勘違いから、適正な角度を超えて縦に振りすぎてしまうと、クラブが自然な動きにならず、当たりづらくなる

中島 たとえば、ひざ立ちでボールを打ってみると、どのくらいフラットに振ればいいかがわかります。トップではクラブを水平か、それよりヘッドが下がるくらいにしないと、まともに当たらないはずです。

清水 本当ですね。今までと同じイメージでクラブを縦に上げてしまうと、全部ダフっちゃいます。でもこれって「ひざ立ちだから」、こんなにフラットに振るんですよね?

中島 ひざ立ちだと、上体はほとんど垂直ですから、クラブを水平にするということは、背骨に対してはほぼ直角になります。立ち上がって構えると、上体は前傾しますが背骨とクラブが直角という関係性は変わらないわけです。つまり、通常のスウィングでも、ひざ立ちのときくらいフラットなイメージで振らなきゃいけないってことです。

清水 スウィングのイメージが、根本から変わる感じがします。

中島 それにフラットに振ると、フォローでヘッドを左に振れますから、球もつかまりやすいんですよ。

これで解決!
「縦振りのイメージを捨てて
 適正プレーンで振ろう」

Drill
ひざ立ちでボールを打ってみる

ひざ立ちの状態でボールを打つには、クラブをかなりフラットに扱う(横振りする)必要がある。トップでクラブが地面と水平になるくらいのイメージで、やっとダフらずに打てる

Point 1
寝かせて上げて寝かせたまま下ろす

フェアウェイウッドのように長いクラブは、トップでシャフトを縦にしすぎると、インパクトまでにその角度の修正が必要となるため、最初から寝かせて上げていくほうがスウィングがシンプルになる

Point 2
上体が前傾すれば適正プレーンになる

直立して、トップでクラブを水平にすると、「フラットすぎる」と感じるかもしれないが(写真左)、そのまま上体を前傾させると、ほぼ理想的なトップの形になる(写真右)

フォローでは手元もヘッドも左に振る
縦振りのイメージが強いと、フォローで手元を目標方向に振りすぎてしまう。適度にフラットなプレーンにすることで、フォローで手元が体から離れず、左サイドに振っていける

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月23日号より