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【読者記者】No.1816「ドライバーだけ弾道が低くてキャリーが出ません。どうしたら球が上がりますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーだけ弾道が低くてキャリーが出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)愛知校

読者記者No.1816 岩瀬公希さん

●19歳 ●大学生 ●ゴルフ歴/1年7カ月 ●ベストスコア/97 ●平均スコア/104 ●175cm・67kg ●ドライバー飛距離/245ヤード

先生/藤原利絵

63年生まれ、東京都出身。87年、プロ入会。同年から女子ツアーに参加し、09年まで活躍。現在は「ETGA愛知校」でインストラクターを務める。明るい人柄とわかりやすい指導で人気

岩瀬さんのお悩み
「ドライバーで球が上がらない」


他のクラブはそうでもないのにドライバーだけ弾道が低くてキャリーが出ないのが悩みです。どうしたらきちんと上がりますか?


トップが伸び上がり気味で、上方向にやや力が逃げている印象(2コマ目)。ダウンスウィングで軸が左に動きすぎていて、クラブが間に合っていない(3コマ目)

岩瀬 どうしてドライバーで球が上がらないんでしょうか。

藤原 インパクトで体全体が左に突っ込んでいて、ヘッドが上から入りすぎているのが原因です。ヘッドを上から入れると、ロフトが立つので、球は低くなります。

岩瀬 もっと右重心で打つイメージですか?

藤原 テークバックのときに、右ひざが伸び切らないようにして、右サイドの力が抜けないように意識してみてください。そうすると、切り返しのときに右サイドが粘れるので、一気に左に動きすぎてしまうことがなくなります。

岩瀬 右足でしっかり体重を受け止めている感覚があります。

藤原 そこから、腰を伸ばさない(上体の前傾角を起こさない)ように切り返すのがポイントです。たとえば、トップで椅子の背もたれがお尻に触れているとしたら、インパクトまでお尻が離れないようなイメージで振ると、腰も伸びないし、左にも突っ込まずに打てるようになります。

<問題点>
右サイドが伸びると突っ込みやすい

テークバックで右ひざを伸ばすと、腰は回りやすくなるが、完全に伸び切ってしまうと、切り返し以降の軸ズレにつながることも多い

記者:トップで重心が上ずってしまいます
プロ:右腰と右ひざにゆとりが必要です

トップで右サイドが伸び切ると、左に踏み込む際、右サイドの粘りが使えずに、軸ごと左に動きすぎてしまう。右腰をズラさず、右ひざの角度をある程度保ったまま上げることで、切り返しで右サイドの力も使えるようになる

右腰を右にずらさずに上げる

Drill 1
椅子の背に尻をつけてスウィング

トップでちょうど右尻が触れる位置に椅子の背もたれを置き、インパクトまで背もたれから尻が離れないようなイメージで振る。腰が前に出ないことで、前傾角が保たれ、右重心でゆるやかなインパクトゾーンになる

Drill 2
右足の外側で何かを踏んで打つ

切り返しで右足が粘れると、「ビハインド・ザ・ボール」の形になり、ロフト通りに打てる。右足外側で何か(ボールなど)を踏んで打つと、この感覚がわかる

右サイドが粘れると適正ロフトで当たる

軸が左にずれると、ロフトが立って当たり球が低くなる。右サイドが粘ると軸ズレが軽減し、ロフトを生かして打てる

Drill 3
両足を大きく開いたまま打つ

左に突っ込まずに打つ感覚を身につけるには、極端なワイドスタンスで打つのが手っ取り早い。インパクトでの重心位置、右足への力のかけ方などもわかる

<取材後記>
何が問題かがはっきりわかった

椅子の背もたれにお尻をつけて打つドリルでは、今までのスウィングとはまったく違う感覚があり、「これが正しいスウィングなのか」と思いました。球も上がるようになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より