【ゴルフジム】「ショートアイアンでトップしたり、たまにシャンクが出たりします」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは、「ショートアイアンでよくトップしてしまう」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク
教える人/濱田塁
はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う
<今週のお悩み>
「ショートアイアンでよくトップします」
●池田太典さん(65歳/身長165cm/ゴルフ歴38年/ベストスコア70/HC8.6)
ダウンスウィングで右ひじが体から離れ、右サイドがかぶった状態になっている(3コマ目)。そのせいで、軸がやや左(目標方向)にずれ、フィニッシュのバランスが悪い(4~5コマ目)。トップのミスが出るのは、このあたりが原因か
池田 最近、短いアイアンが調子悪くて……。トップしたり、たまにシャンクが出たりします。
濱田 右手でクラブを操作しすぎている感じがします。ダウンスウィングでは、本来、右ひじを体にくっつけて、腕と体を一体にして下ろさないといけないですが、池田さんの場合、右ひじが体から離れていて、どちらかというと腕が主体の振り方になっています。
池田 「右腰が前に出てる」って、よく言われます。
濱田 右ひじが離れているから、体が回らずに前に出ちゃうということですね。腰が前に出るのは、シャンクの原因になります。
池田 とにかく、右ひじをしっかりくっつけて振らないとダメだってことですね。
腕と体がシンクロしていません
濱田 たとえば、右わきにヘッドカバーを挟んでスウィングすると、右腕と体を一体にして振る感覚がわかります。右わきが締まると、右サイドから押し込む感じで体(腰)が回転するので、腰が前に出ることもありません。
池田 インパクトで、体が右に残る感じもありますね。
濱田 右ひじを体にくっつけようとすると、自然に頭が右に傾きますから、体が突っ込みづらくなるんです。そうすると、当たりが厚くなって、最後までバランスよく振り切れます。
池田 そういえば、フィニッシュでふらつくことが多かった気がします。
濱田 さらにバランス力を高めるには、バランスディスクなどを使った練習がおすすめです。
これで解決!
「右ひじを体から離さず
腕と体を一体にして振ろう」
Drill 1
右わきにヘッドカバーを挟んで打つ
Drill 2
足元を不安定な状態にして打つ
Point
インパクトまでは右重心
アイアンは、最下点がボールの先になるが、その位置まで移動して打とうとすると体が突っ込みすぎてしまう。インパクトまでは、右重心をキープするイメージが必要。
週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日合併号より