砲台グリーンやバンカー越えなど、高い球が求められるシチュエーションに遭遇することもあるが、男子プロのように豪快なロブショットを打つのは容易ではない。そこで、女子プロの脇元華が教えてくれたのが、コンパクトに振ってフワッと上がるソフトロブ。さっそくやり方を教わって、コースで実践してみよう!

PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／フェニックスゴルフアカデミー

●CONTENTS●
#1　勝手に上がるアドレスの作り方
#2　ボールの手前からヘッドを滑らせる
#3　フォローでフェースは自分を向く

“振るだけで上がる構え”をつくる

GD　脇元プロは、上げるアプローチが得意なんですよね。

脇元　得意かどうかはわかりませんが、試合でもよく使います。誰でも簡単に球が上げられるいい方法ですよ。“構え”で上げるアプローチです。

GD　えっ、構えで上げる?

脇元　そうです。振るだけで自動的にボールが高く上がる構えという意味です。ノーマルのアプローチがピッチ&ランだとしたら、球が上がる構えは、スタンスを大きく広げて、オープンスタンスにします。そこから腰をグッと落として、フェースを開きます。

GD　バンカーショットのような構えですね。

脇元　球が上がる構えでは、腰を落とすことが大切なポイントなんです。

GD　それは、なぜですか?

脇元　腰を落とすと、手元も当然、下がりますよね。手元を下げずにフェースを開いても、フェースは右を向くだけですが、手元を下げてフェースを開くと、ロフトがものすごく寝るんです。58度のサンドウェッジが70度以上のロフトになるんですよ。

GD　重心を下げると球が上がる、というのはそういう理屈だったんですね。

脇元　球が上がる構えができたら、あとは距離に合わせてコンパクトに振るだけ。とてもシンプルですよ。

アドレスのポイント
「スタンスを広げて重心を落とす」

●ピッチ&ラン
>>ややオープンスタンス&フェーススクエア

●ソフトロブ
>>オープンスタンス&フェースオープン

>>では、打つときに注意すべきポイントは?

• 
  【脇元華の簡単ロブ!】#2「手前からヘッドを滑らせる意識が重要です」

  女子プロの脇元華が、誰でも簡単にフワッと上がる球が打てるやり方を伝授。ここでは、インパクト時のヘッドの入れ方について教えてもらおう。 PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／フェニックスゴルフアカデミー 脇元華　わきもと・はな。1997年生まれ。宮崎県出身。2022年から吉田直樹コーチとスウィング改造に取り組み、ステップ・アップ・ツアーで優勝。今季はレギュラ……

• 
  【脇元華の簡単ロブ!】#3「フォローでフェースが自分の顔を向くように振ってください」

  女子プロの脇元華が、誰でも簡単にフワッと上がる球が打てるやり方を伝授。最後は、スウィング中に意識しておきたい4つのポイントを教えてくれた。 PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKS／フェニックスゴルフアカデミー 脇元華　わきもと・はな。1997年生まれ。宮崎県出身。2022年から吉田直樹コーチとスウィング改造に取り組み、ステップ・アップ・ツアーで優勝。今季はレ……

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より