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【読者記者】No.1814「ドライバーで球が右に出ることが多い。体の開きが早いのでしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーショットが右に出ることが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

読者記者No.1814 横田拓也さん

●43歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/4年 ●ベストスコア/88 ●平均スコア/90 ●171cm・68kg ●ドライバー飛距離/270ヤード

先生/上野雄太

84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

横田さんのお悩み
「体が早く開いてドライバーが右に出る」


飛距離は割と出るほうなんですがドライバーはつかまえ切れないことが多いので、コースだと振り切れません。どうしたらしっかりつかまりますか?


インパクトが近づいても手元が先行し続けて、ハンドファーストの状態になっている(3コマ目)。ドライバーはもっと早めのリリースが必要

横田 ドライバーで球がつかまり切らなくて……。

上野 少し気になったのが、インパクトがややハンドファーストになっていることです。

横田 ということはつまり?

上野 リリースが遅いということですね。おそらく、タメを作ろうとしすぎて、振り遅れています。アニカ・ソレンスタムのスウィングみたいなイメージで、早めのリリースを意識するとヘッドがインパクトに間に合うようになります。

横田 早くリリースしたら飛ばないのかと思ってました。

上野 パターはハンドファーストで打たないですよね? ドライバーも基本的には同じです。両足を閉じて振ると、それがよくわかります。実際、腕の振りとリリースだけで、最大飛距離の7割以上は出すことができます。

上野 足を閉じると、ハンドファーストじゃバランスが崩れて打てませんね。リリースの動きでヘッドが走って、フェースも閉じるというのがよくわかります。

<問題点>
インパクトで手元を前に出しすぎる

ハンドファーストに当てようとすると、フェースは開く(写真)。また、肩のラインも開くので、アウトサイドインの軌道で振りやすくなってしまう

記者:できるだけタメを作って下ろそうとしています
プロ:そのせいでリリースが間に合っていないんです

ドライバーのインパクトでは、左腕からクラブまでが一直線になるのが理想。そうすることで肩も開きにくくなり、ヘッドが外から下りるのを防げる。この形に戻すには、どの時点からリリースすればいいか考えることが重要

ダウンスウィング後半で早めにヘッドをリリース
インパクトでシャフトを真っすぐ(手元が前に出ない状態)に戻すには、ダウンスウィング後半(腕が腰のあたり)の積極的リリースが必要

記者:フェースさえスクエアなら真っすぐ飛びますか?
プロ:シャフトの「面」もスクエアにしましょう

インパクトでフェースがスクエアなら、出球はストレートになる。ただし、左腕からシャフトまでが一直線の状態でなければ、エネルギー伝達は最大にならない。シャフトの向きもスクエアにするのが、本当のスクエア

手元が前に出るとシャフトの面は開く

Drill 1
両足を閉じてボールを打つ

両足を閉じた状態でドライバーでボールを打つ。インパクトでシャフトを真っすぐにして当てるには、思ったより早めにリリースしなければいけないことがわかる

ハンドファーストだと必ず右に飛ぶ

Drill 2
テークバックと同じ形に振り下ろす

テークバックの初期段階は、まだコックが入らない状態。インパクト直前もこの形に戻らないと、振り遅れているということ

シャフトを地面と平行にしようとしない

<取材後記>
ヘッドが走るのを感じました
上野プロによると、270ヤード飛ぶ人なら、うまく腕を振ればそれだけで220ヤードくらいは飛ばせるとのこと。リリースを意識したら、今までにないくらいヘッドの走りを感じました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年5月号より